ゼレンスキー氏、米国がウクライナとの情報共有を再開したと発表
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は18日、NBCの「ミート・ザ・プレス」でのインタビューで、米国が一定期間中断していたウクライナとの情報共有を再開したと述べた。ロイターやブルームバーグによると、ゼレンスキー氏は同日中に米国との交渉が行われることへの期待も示した。
要点
- ゼレンスキー大統領は18日、NBC「ミート・ザ・プレス」へのインタビューで、米国が一定期間ブロックされていた情報共有を再開したと述べた
- この発言はブルームバーグが報じた
- ゼレンスキー氏は今週中に米国との交渉が行われる可能性に期待を示した
- 14日、ゼレンスキー氏はトランプ政権がロシアの石油精製施設への攻撃停止を条件に情報共有停止の可能性を示唆したと述べていた
- ウクライナの防衛省はSpaceXがウクライナ向けStarshield(軍事用Starlink)を予告なく一方的に制限したと確認した
- トランプ氏は米国が情報共有を停止したと否定していた
- 情報共有再開の詳細は報じられていない
- ゼレンスキー氏はロシアの弾道ミサイル発射に関する情報は米国から得ていると述べた
なぜ重要か
ロシアの弾道ミサイル発射に関する情報は米国から得ているとゼレンスキー氏が述べており、情報共有の再開はウクライナの早期警戒能力にとって重要である。再開は、ウクライナのロシア石油精製施設への打撃停止と情報協力が連動するという文脈の中で行われた。Starshield(軍事用Starlink)の利用不能や10月12日・14日夜のロシアによるウクライナのエネルギーインフラへの弾道ミサイル攻撃に際しての事前警告の欠如は、この中断の運用上の影響を示した。ゼレンスキー氏はStarshield制限を「米国政府からのメッセージ」への反応と位置づけ、中断に政治的調整があった可能性を示唆した。この出来事は、トランプ氏によるゼレンスキー氏への批判やエネルギー停戦をめぐる対立、米ロのディーゼル合意を含む米ウクライナ関係の緊張の一部である。
何が起きたか
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は10月18日(日曜日)、NBCの番組「ミート・ザ・プレス」でのインタビューで、米国が一定期間ブロックされていたウクライナとの情報共有を再開したと述べた。この発言はブルームバーグが報じた。ゼレンスキー氏はまた、今週中に米国との交渉が行われることへの期待も示した。
10月14日、ゼレンスキー氏はトランプ政権が、ウクライナがロシアの石油精製施設への攻撃を停止しない場合、情報共有を停止する可能性があると警告していたと述べていた。同日、ウクライナの国防省は、SpaceXがウクライナ向けStarshield(軍事用Starlink)を予告なく一方的に制限したと確認した。一方的な制限は、ウクライナの早期警戒や作戦運用に影響を与える可能性が指摘されていた。
ゼレンスキー氏は、ロシアの弾道ミサイル発射に関する情報は、他の数十か国と情報協力している中でも、米国から得ていると述べた。情報共有再開の具体的な詳細は報じられていない。
報道の食い違い
米側の説明とウクライナ側の認識の間には食い違いがある。トランプ氏は米国がウクライナとの情報共有を停止したと否定したが、ゼレンスキー氏は一定期間ブロックされていたと述べ、ウクライナの当局者は数日間にわたり弾道ミサイル発射に関する警告を受け取らなかったと報告している。
ゼレンスキー氏はSpaceXによるStarshield制限は「米国政府からのメッセージ」への反応だったと示唆したが、Politicoの取材に応じた米国当局者は、ミサイル発射警告の欠如を米国の方針決定によるものではなく悪天候によるものだと説明した。
情報中断の背景についても見方が分かれている。ブルームバーグやフィナンシャル・タイムズはロシアの石油精製施設への攻撃停止要求を要因として挙げているが、欧州委員会は10月14日に情報共有停止の兆候を確認していないと述べていた。
背景
10月11日、トランプ大統領はウクライナとロシア間のエネルギー停戦を発表し、ウクライナは15日までロシアの石油精製施設への攻撃を停止した。一方、ロシアは10月12日と14日夜にウクライナのエネルギー施設を攻撃した。フィナンシャル・タイムズは、欧州当局者の話として、トランプ政権がロシアの石油精製施設への攻撃停止を要求し、武器購入と情報共有の停止を脅していたと報じた。
ウクライナの国防省は、SpaceXがウクライナ向けStarshield(軍事用Starlink)を予告なく一方的に制限したが、民間向けStarlinkは通常通り稼働していたと確認した。
トランプ氏は米国が情報共有を停止したと否定した後、ゼレンスキー氏は「プーチン氏よりも対応が難しい」と批判し、ロシアの石油精製施設への攻撃再開を「恥」と述べた。また、トランプ氏はロシアに対して即時30万トンのディーゼル燃料を世界市場に供給する取引を発表し、ゼレンスキー氏はこれが「プーチンの我々を占領する決意を強化する」と警告し、米国の燃料価格には実質的な影響はなく、ホルムズ海峡の封鎖が原因だと主張した。