クレムリン内部で新たな動員への警戒感──ロシアのエリートが資産移動を急ぐ
ブルームバーグの報道によると、ロシア国家院選挙後に大規模な動員が発令されるとの懸念から、クレムリンの官僚や軍募集所の職員らが外国の銀行口座の開設や資産の国外移管を進め、友人や親族にロシアからの退去を勧めている。プーチン大統領は新たな動員準備を公に否定しているが、欧州の安全保障関係者は年内に最大30万人を追加徴兵する計画だと主張している。
要点
- 国家院選挙後、ロシアのエリートや軍募集所職員の間で新たな動員への恐怖が広がっている
- 関係者らは外国の銀行口座を開設し、資産を国外に移送、友人や親族にロシア退去を勧めている
- プーチン大統領は新たな動員の準備を公に否定している
- 欧州の安全保障関係者は年内に最大30万人を追加徴兵する計画だと主張している
- 公式な動員宣言なしに徴兵が進む可能性が指摘されている(2022年9月と異なる)
- ロシア軍のボランティア予備軍が枯渇しつつあり、占領 army の兵士育成を担う役割が低下している。
なぜ重要か
プーチン氏とクレムリンの公式声明と、欧州情報機関やロシア国内関係者の評価との食い違いは、ロシアがウクライナとの戦争をさらにエスカレートさせる可能性を示す。同時に、ロシア社会の上層部が動員への恐怖から脱出を準備している事実は、モスクワ指導部の安定性に関する疑問を提起する。
何が起きたか
ブルームバーグは9月18日、クレムリンの官僚や軍募集所の職員らが、国家院選挙後に新たな大規模な動員が行われる可能性に恐怖を抱いていると報じた。一部の官僚らは外国銀行での口座開設を試み、資産の国外移管を進め、友人や親族にロシアを離れるよう助言している。移民の流れはジョージアやアルメニアなど隣国に向かっている。プーチン大統領は新たな動員の準備を否定しているが、欧州の安全保障関係者は年内に最大30万人を追加で徴兵する計画だと述べた。関係者らは、2022年9月の動員時に見られた公式宣言なしに徴兵が進む可能性を警告しており、プーチン氏は依然として最終的な決定を下していないとされる。ロシア軍は2026年に入って以降、毎月平均約3万3千人の死傷者を出し、平均して104平方キロメートルのウクライナ領土を進軍しただけとされる。前年同期は2037平方キロメートルだった。
報道の食い違い
プーチン大統領は新たな動員の準備を公に否定しているが、欧州の安全保障関係者は年内に最大30万人を追加徴兵する計画だと主張しており、別の情報筋はボランティア予備軍が枯渇しつつあると指摘している。ブルームバーグは懸念自体が決定を意味しないと注記している。
背景
2022年9月の部分的動員では、数千人のロシア人が国外へ脱出した。それ以来、クレムリンは徴兵のためのデジタルインフラを構築する一方、潜在的な出国経路を制限してきた。ウクライナに対する全面戦争は、本記事掲載時点で5年目に突入している。