ロシアの弾道ミサイル攻撃でキーウのDatagroupデータセンターが破壊される—復旧不可能と会社側
2026年10月19日の夜、ロシアによるキーウへの弾道ミサイル攻撃が、通信事業者Datagroupのデータセンターの設備とインフラを完全に破壊した。Datagroupは復旧・再稼働は不可能と発表。従業員に死傷者はなく、同社は予備拠点から顧客へのサービスを継続している。国家非常事態庁(ДСНС)によると、この攻撃で少なくとも10人が負傷、1人が死亡した。
要点
- 10月19日の夜、ロシアは弾道ミサイルでキーウを攻撃した
- Datagroupのデータセンターの設備とインフラは完全に破壊された
- Datagroupは復旧も再稼働も不可能と表明した
- Datagroup従業員に死傷者はいない
- Datagroupは予備拠点から顧客へのサービスを継続している
- 国家非常事態庁(ДСНС)によると、攻撃で少なくとも10人が負傷、1人が死亡
- 被害はデスニャンスキー、ドニプロフスキー、ソロミャンスキー3地区で確認された
- Datagroupは2024年9月から、フールのNJJ Holding傘下のDVLグループ(Datagroup-Volia-lifecell)の一員
- 9月25日にDatagroupのデータセンターは既に攻撃を受けており、その際はスタッフの被害や顧客データの喪失はなかった
- 9月下旬以降、MiroHost、Parkovy、UTELS、Pavutyna、Omega Telecomなど複数のウクライナのデータセンターがロシアの攻撃で被害を受けている
なぜ重要か
Datagroupは復旧不能と述べており、今回の攻撃はキーウのデジタルインフラ容量の永久的な喪失を意味する。データセンターへの攻撃は9月下旬以降複数の事業者に及んでおり、外相は空襲警報システムの妨害がその目的だと公的に位置づけた。さらに今回の攻撃では、デスニャンスキー、ドニプロフスキー、ソロミャンスキー3地区で建物や地下鉄施設、医療診断センターなどに被害が出ており、市全体への攻撃の中でデータセンターが狙われた形となっている。
何が起きたか
2026年10月19日の夜、ロシアの弾道ミサイル攻撃がキーウを直撃し、Datagroupのデータセンターの設備とインフラを完全に破壊した。同社は復旧・再稼働は不可能と発表。従業員への被害はなかったが、Datagroupは予備拠点から顧客へのサービス提供を続けている。国家非常事態庁(ДСНС)によれば、今回の攻撃で少なくとも10人が負傷、1人が死亡。被害は3つの区で確認され、デスニャンスキー区では非住宅建物が炎上、ドニプロフスキー区では非住宅建物・教育機関・地下鉄施設が損傷、ソロミャンスキー区では25階建て建物と市内のConsultative-Diagnostic Centreが被害を受けた。2024年9月の設立以降、Datagroupはフランス系持株会社NJJ Holding傘下のDVLグループ(Datagroup-Volia-lifecell)の一部となっている。なおDatagroupのインフラは9月25日の攻撃でも損傷を受けており、その際はスタッフ被害や顧客データの喪失は報告されていなかった。
ウクライナメディアの見方
提供された情報源はすべてウクライナ・メディアであり、Datagroup施設の破壊を一貫してロシアによる意図的攻撃として報じている。報道では、損害の不可逆性、スタッフの犠牲者が出なかったこと、予備拠点からのサービス継続が強調されている。Datagroupはウクライナの主要通信・データセンター事業者として描かれ、今回の攻撃はウクライナのデジタルインフラ全体に対するロシアの継続的な攻撃の中に位置づけられている。シビハ外相は、データセンター攻撃の目的が空襲警報システムの妨害にあると公に述べた。
報道の食い違い
Forbes Ukraineの1記事で、以前のDatagroupへの攻撃を2026年9月25日とする記述があるが、同じ情報源と他の情報源が示す2024年9月/10月の時系列と矛盾している。
背景
Datagroupは2003年にDatasatとDatakomの合併により設立され、2015年時点でウクライナ最大級のデータセンターを運営していた。2021年にVolia-Kabelグループを完全買収し、2024年9月にはNJJ HoldingがDatagroup-Voliaと移動体通信事業者lifecellを取得、DVLグループ(Datagroup-Volia-lifecell)に統合された。9月下旬以降、ロシアの攻撃でMiroHost、Parkovy、UTELS、Pavutyna、CityHost.ua、Omega Telecomなど複数のウクライナのデータセンターが被害を受け、ParkovyとOmega Telecomは完全に停止した。デジタル変革省によれば、9月23日のキーウのプロバイダーのデータセンターへの被害で、キーウ市と同州の約10万世帯がインターネットを失った。Datagroup自身は9月25日にもデータセンターへの攻撃を受けており、その際はスタッフ被害や顧客データの喪失はなかったと報告していた。