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キーウ市長クリチコ辞任求め数百人が抗議、賛成派も少数参加

2026年10月17日土曜日、キーウのヘルシャチーク通りにあるキーウ市国家行政庁舎(KMDA)前で、市長のヴィタリィ・クリチコ氏の辞任を求める抗議行動が行われ、主催者側やメディアによると数百人が参加した。警察は約200人と推計した。抗議を組織したのは市民運動「キーウのための行進」と退役軍人のドミトロ・コズィアティンスキー氏で、組織側は市長に対し自主辞任、司法判決による罷免、選挙による交代、軍事行政への権限移管、自主的な動員という5つの辞任経路を提示した。抗議には市長支持派も少数参加し、ゼレンスキー大統領を批判するプラカードを持った人もいた。

要点

  • 10月17日土曜、ヘルシャチーク通りのKMDA前でクリチコ市長辞任を求める抗議が開催された
  • メディア各社は参加者を数百人と報じた一方、警察は約200人と推計した
  • 主催は市民運動「キーウのための行進」と退役軍人ドミトロ・コズィアティンスキー氏(一部の報道は市民団体数団体と表記)
  • 組織側は「市長か略奪者か」「クリチコは辞任せよ」などのプラカードを掲げ、シェルター整備や代替電源など戦時対応の不備を批判
  • 主催者は辞任の経路として自主辞任・司法罷免・選挙・軍事行政移管・自主動員の5つを提示
  • 少数ながら市長支持派も参加し、「ゼリャよ手を出すな、クリチコから手を離せ」と書かれたプラカードも見られた
  • 事前にクリチコ氏のUDAR党会派は「シャヘド」ドローン攻撃のリスクを理由に参加自粛を呼び掛けていた
  • キーウ市検察庁は移動式シェルター設置に関しKMDAと市議会の不作為を訴える訴訟を提起済み

なぜ重要か

この抗議は、ウクライナの首都の市長を、ロシア攻撃が激化し冬が迫るさなかに公の場で辞任要求の対象とした点で重要である。シェルター整備や代替電源を含むキーウの戦時対応への市民の不満を可視化し、ゼレンスキー大統領によるキーウのレジリエンス計画遂行の遅れ批判ともあいまって、市政府と中央政府との緊張関係を浮き彫りにした。首都の政治的不安定が重大な安全保障圧力と重なる時期に生じたことを示している。

何が起きたか

10月17日土曜、ヘルシャチーク通りのキーウ市国家行政庁舎(KMDA)前で、ヴィタリィ・クリチコ市長(キーウ市長)の辞任を求める抗議が行われた。市民運動「キーウのための行進」と退役軍人ドミトロ・コズィアティンスキー氏が主催したと報じられ、一部報道は複数の市民団体が主催したと伝える。メディアは参加者を数百人と報じたが、警察は約200人と推計した。参加者は「市長か略奪者か」「クリチコ辞任せよ」「クリチコは悪魔だ」などのプラカードを持ち、「福祉こそ、ナタルカ公園ではなく」「辞任」などのスローガンを叫んだ。主催者は、戦時下のシェルター整備や代替電源など長年にわたる市政運営上の構造的問題を理由に辞任を要求し、自主辞任・司法罷免・選挙・軍事行政への権限移管・自主動員という5つの辞任経路を提示した。少数ながら市長支持派も参加し、ゼレンスキー氏を批判するプラカードも見られた。事前にはクリチコ氏率いるUDAR党会派が、「シャヘド」ドローン攻撃などロシアの攻撃で人群衆が標的になるリスクがあるとして参加自粛を求めていた。

ウクライナメディアの見方

ウクライナの報道機関は、今回の抗議をキーウ市政をめぐる国内政治的事件として描いている。クリチコ氏側の反論(シェルター予算は地区行政が管理するもので非難は根拠がないという主張)と、キーウ市検察庁がKMDAと市議会の移動式シェルター設置に関する不作為を訴えた訴訟を一連の流れの中で併記している。報道は、ロシアによる攻撃の強まりと冬の到来という戦時状況を一貫した背景として提示し、ゼレンスキー大統領によるキーウ批判に象徴される市政府と中央政府の緊張関係に重点を置いている。また、UDAR党会派の安全上の理由からの参加自粛要請も繰り返し言及されている。

報道の食い違い

主催者の特定について出典が分かれている。hromadskeやウクライńska pravdaなどは市民運動「キーウのための行進」とドミトロ・コズィアティンスキー氏を主催者として挙げるが、別出典は主催を複数の市民団体としている。また、参加規模もメディア各社が数百人と報じる一方、警察は約200人と推計しており、数値にばらつきがある。

背景

抗議に先立つ10月中旬、ゼレンスキー大統領はキーウが他の地域よりレジリエンス計画の実行で遅れていると公に批判し、緊急の保安・管理体制について協議中だと表明した。10月14日にはクリチコ氏がヴェルホヴィナ・ラーダに登壇し、キーウがインフラ・エネルギー・産業・ビジネスへの継続的なロシア攻撃下で機能しているとし、中央政府からの「打撃」があると訴えた。同日、議員のマリアナ・ベズゥフラ氏がラーダでクリチコ氏の報告聴取を提案していた。10月8日にはクリチコ氏がAFPとのインタビューで、攻撃が続く中可能な住民は一時的に首都を離れるよう改めて勧告していた。KMDAは住民に対し食料と水の備蓄、住居の断熱、モバイルバッテリーの充電を呼び掛けていた。抗議前の数週間、キーウは「シャヘド」と称されるジェットドローンによる毎日の攻撃にさらされており、迎撃率は従来の低速型ドローンより低いと報じられている。