ロシア軍、29日にスーミをKABで攻撃 学校と住宅街を直撃、2人死亡
9月29日、ロシア軍がウクライナ北東部スーミ市中心部を誘導航空爆弾(KAB)で攻撃し、授業中だった学校と私有住宅街を直撃した。学校では当時生徒と職員がシェルターに避難しており、約100人が脱出。犠牲者は出なかったが、住宅街で2人が死亡、3人を含む子供たちが負傷した。ゼレンスキー大統領は直ちに声明を発表し、米国や欧州などのパートナーにロシアへの圧力を強めるよう求めた。
要点
- 9月29日、ロシア軍がスーミ市中心部にKAB(誘導航空爆弾)を投下(3発または4発と報じられた)
- 授業中の学校が直撃されたが、当時は生徒と職員がシェルターにおり、約100人が無事脱出、子供と教師の死傷は確認されていない
- 私有住宅街への直撃で2人が死亡
- ゼレンスキー大統領時点で負傷者は6人(子供3人を含む)、後に国家非常事態庁は9人(子供3人を含む)に修正
- 負傷した子供の年齢は3歳、6歳、15歳と報じられた(スーミ州警察発表)、また市長府トップは1歳の負傷にも言及
- 学校建物は大きく損傷——全窓が吹き飛び、壁や屋根が破壊された
- 爆発は現地時間16時頃に発生
- ゼレンスキー大統領は米国、欧州、ウクライナの他のパートナーに対し、ロシアへの圧力を強め、「言葉だけではない」対応を求めた
なぜ重要か
授業中の学校と私有住宅街が直撃されたことで、ウクライナの教育・民間インフラの保護という問題が改めて浮き彫りになった。児童を含む複数の負傷者が出たことは、ロシアの攻撃パターンと民間人への影響を国際社会に強く印象づける出来事であり、ゼレンスキー氏がこれを機にパートナー国に圧力を求める政治的シグナルともなっている。
何が起きたか
9月29日の午後、ロシア軍はウクライナ北東部のスーミ市を誘導航空爆弾(KAB)で攻撃した。市中心部にある校舎が直撃されたが、当時の児童と職員はシェルターに避難しており、約100人が無事脱出した。学校関係者の話では、約40人の生徒が地下室シェルターにいたとされる。学校内での死傷者は確認されていない。一方、別のKABが私有住宅街を直撃し、2人が自宅で死亡した。初期の発表時点で負傷者は6人(子供3人を含む)とされ、後に国家非常事態庁(DSNS)は9人(子供3人を含む)に修正した。負傷した子供の年齢については、スーミ州警察が3歳、6歳、15歳と発表した一方、市軍事行政トップは1歳の乳児の負傷にも言及した。学校建物は大きな損傷を受け、全窓が吹き飛び、壁と屋根が破壊された。私有住宅街では少なくとも7軒が損壊し、市営企業の敷地内でトロリーバスも被害を受けた。スーミ市軍事行政トップのオレフ・フリホロフ氏が攻撃と初期の死傷者数を報告し、ゼレンスキー大統領は声明で攻撃を非難、米国・欧州・ウクライナの他パートナーにロシアへの実質的圧力を強めるよう呼びかけた。
ウクライナメディアの見方
ウクライナの主要メディアは一貫して、ロシア軍による民間施設・住宅への攻撃を強く非難する論調で報じた。ゼレンスキー大統領の発言やスーミ州・市の当局者の発表が繰り返し引用され、ロシアの攻撃が民間人に与える影響と国際社会の対応不足を訴える文脈で伝えられた。
海外メディアの見方
国際的な論調は今回の資料からは明示的に示されていない。
報道の食い違い
攻撃に使用されたKABの正確な数については、報道機関によって3発とするものと4発とするものに分かれた。負傷者数についても、ゼレンスキー大統領と州軍政局長の当初発表では6人(子供3人を含む)だったが、国家非常事態庁は9人(子供3人を含む)に修正し、さらに12人まで増えたとする報道もある。負傷した子供の年齢構成についても、スーミ州警察が3歳・6歳・15歳と発表したのに対し、市軍事行政トップは1歳の乳児が含まれると別個に言及した。
背景
スーミは攻撃の数日前から繰り返しロシアの空爆を受けていた。9月26日には市中心部へのKAB攻撃で2人が死亡、23人(子供4人を含む)が負傷。9月27日にもKAB3発による攻撃で高齢女性と16歳の少女が死亡、5人(子供1人を含む)が負傷した。さらに9月28日には、ロシアのジェット推進ドローンがキーウ市中心部のウクライナ国立アカデミー建物を直撃し、2人が死亡した。当時の首相セルヒイ・コレツキー氏は、ロシアの攻撃がキーウ、オデッサ、ビンニツィア、ドニプロペトロウシク、ジトーミル、ヴォルィーニ、リウネ、ハルキウ、ドネツク、ザポリッジャ、スーミなど多くの州で「ほぼ連続的に」続いていると述べていた。