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ドイツの極右AfDがロシアとガス再開交渉を確認、モスクワ訪問でミレル氏と会談

ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、ロシア国営ガス会社ガスプロムのアレクセイ・ミレル会長とのモスクワ会談を含む、ロシアからの安価なガス供給再開に向けた交渉を行っていることを認めた。AfDは東部ドイツの州選挙で勝利した後、フリードリヒ・メルツ首相にモスクワ訪問とロシアとの交渉を求めている。

要点

  • AfDはモスクワでガスプロムのミレル会長と会談し、ロシア産ガスの再開供給を交渉している
  • 9月9日の連邦議会本会議でAfD共同党首アリケ・ヴァイデルは安価なロシア産天然ガスの必要性を訴え、ノルド・ストリーム爆破の責任をウクライナに転嫁した
  • AfDはメルツ首相に対し「モスクワへ行き、交渉を行うよう」要求した
  • メクレンブルク=フォアポンメルン州選でAfDが38%超で首位、メルツ首相率いるCDUは4.9%で議席獲得ラインに届かず落選
  • ロイターによるとプーチンの経済顧問キリル・ドミトリエフ氏とAfD指導部は2027年3月の会談に向けて準備を進めている
  • 2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻前、ドイツの天然ガス輸入の半分以上、原油輸入の3分の1超をロシアが占めていた
  • AfDは4月にノルド・ストリーム・パイプラインの運転再開方針を表明していた

なぜ重要か

AfDは現在のドイツ連邦議会選挙の世論調査でリードしており、ロシア国営企業と積極的に交渉する政党がドイツのエネルギー政策とロシア政策を左右する可能性がある。AfD共同党首が首相にモスクワ訪問を求めるなど、連邦政府の外交方針に正面から異議を唱えている。交渉は2022年以降のエネルギー脱ロシアを覆すノルド・ストリーム・パイプラインの運転再開を含む。ヴァイデル氏が連邦議会でノルド・ストリーム爆破の責任をウクライナに転嫁する発言を行ったことは、ドイツおよび同盟国の主流の認識と異なる立場だ。

何が起きたか

ドイツの極右政党AfDは、ロシアからの安価な天然ガス供給再開に関するロシアとの交渉を正式に認めた。AfD外交政策スポークスマンのマルクス・フロンマイヤーがモスクワを訪問し、ガスプロムのミレル会長と会談。AfD副会派長のベアトリクス・フォン・シュトルヒがDeutsche Welleのインタビューでこれを認めた。フォン・シュトルヒ氏は、党の関心がモスクワとの貿易再開にあると述べ、ドイツ経済には安価なエネルギーと多様な供給元が必要だと強調した。9月9日の連邦議会本会議では、AfD共同党首アリス・ヴァイデル氏がロシア産ガスの必要性を訴えるとともに、2022年9月のノルド・ストリーム爆破の責任をウクライナに転嫁した。9月20日のメクレンブルク=フォアポンメルン州選でAfDが38%超を獲得し首位に立つ一方、メルツ首相率いるCDUは4.9%に終わる大敗を喫した。選挙後、AfD共同党首ティノ・クルパラ氏はメルツ首相に対しモスクワ訪問と緊張・エスカレーション停止のための交渉を求めた。ロイターによれば、プーチン大統領の経済顧問キリル・ドミトリエフ氏とAfD指導部は2027年3月の会談に向けて準備を進めている。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ語報道はAfDを一貫して「ウルトラ右翼」(ультраправі)政党と表現し、ロシアおよび「クレムリン」との交渉として報じている。見出しはガスプロムとの交渉確認とメルツ首相へのモスクワ訪問要求を中心に据え、AfDを連邦政府の対ロシア政策に積極的に挑戦する勢力として提示している。ヴァイデル氏の発言については、2022年ノルド・ストリーム爆破の責任を「ウクライナに転嫁した」(поклала на Україну відповідальність)と間接的責任転嫁として報じている。

報道の食い違い

提供された情報源では、AfDがメクレンブルク=フォアポンメルン州の退役ガス火力発電所のウクライナへの移管に反対した時期について、「5月(2026年)」と「2025年5月」という記載が混在している。

背景

2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻前、ドイツの天然ガス輸入の半分以上、原油輸入の3分の1超をロシアが占めていた。AfDは2026年4月にロシアのノルド・ストリーム・パイプラインの運転再開を望むと表明。同年5月にはメクレンブルク=フォアポンメルン州にある退役ガス火力発電所のウクライナへの移管に反対し、議員ライフエリック・ホルム氏は「欧州は再びロシア産ガスを購入するだろう」と述べた。AfDはザクセン=アンハルト、メクレンブルク=フォアポンメルン、ベルリンの州選挙で戦い、ロシアのウクライナに対する戦争が選挙戦の主要テーマとなった。