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ウクライナ軍東部作戦司令部のニコリューク司令官が退任、東部軍集団は解散へ

ウクライナ軍東部作戦司令部のヴィクトル・ニコリューク少将が、9月17日にFacebookで司令官退任を発表した。在任期間は約5か月。ニコリューク氏が率いていた東部軍集団は解散され、新たに「中央」軍集団(アンドリー・ビレツキー氏指揮)と「アゾフ」軍集団(ドニス・プロコペンコ氏指揮)の二つの部隊がドネツク州の防衛を引き継ぐ。

要点

  • ヴィクトル・ニコリューク少将が9月17日、Facebookで東部作戦司令部司令官の退任を発表した
  • ニコリューク氏は2026年4月にブリガディル将軍ドミトロ・ブラチシュコ氏の後任として着任、約5か月在任した
  • 在任中、ニコリューク氏はスヴャトシク、クラマトルシク、コストヤンティニフカ、オチェレティン、ポクロウシク方面の戦線を担当した
  • ニコリューク氏の指揮する東部軍集団は解散され、新たに「中央」「アゾフ」の二つの軍集団が創設される
  • 「中央」軍集団は第3軍団司令官でウクライナ英雄のアンドリー・ビレツキー氏、「アゾフ」軍集団は国家親衛軍第1軍団「アゾフ」司令官のドニス・プロコペンコ氏(レディス)が指揮する
  • ニコリューク氏はオレクサンドリウカ方面でロシア軍の進撃を食い止め、コストヤンティニフカでの敵を封じ込め、スヴャトシク・クラマトルシク方面に梯次配備の防御を構築したと述べた
  • ニコリューク氏は2022年にチェルニーヒウ州の防衛を指揮し、同年3月10日にウクライナ英雄の称号を授与されている

なぜ重要か

ウクライナ東部正面を担当する主要な作戦部隊の一つで指揮官交代が起きたことは、作戦レベルでの大きな人事異動を示す。ニコリューク氏が率いていた軍集団は解散され、二つの新部隊に再編されるため、ドネツク州防衛の指揮体系そのものが組み替えられる。「中央」と「アゾフ」の両軍集団は、リマン、クラマトルシク=コストヤンティニフカ、ポクロウシク、ドロロピリアなど最も激しい戦闘地域を引き継ぐことになる。

何が起きたか

2026年9月17日、ウクライナ軍東部作戦司令部のヴィクトル・ニコリューク少将がFacebookへの投稿で司令官退任を表明した。ニコリューク氏は2026年4月にブリガディル将軍ドミトロ・ブラチシュコ氏の後任として着任し、在任期間は約5か月だった。

在任中、ニコリューク氏の軍集団はスヴャトシク、クラマトルシク、コストヤンティニフカ、オチェレティン、ポクロウシク方面の戦線を担当した。ニコリューク氏はオレクサンドリウカ方面でのロシア軍の進撃を食い止め、コストヤンティニフカで敵を封じ込め、スヴャトシク・クラマトルシク方面には前線部隊を増強する形で梯次配備の安定的な防御を構築したと述べた。また、後任には完全に戦闘可能な、能動的な防御行動を安定的に遂行できる部隊を引き渡したと述べた。

ニコリューク氏の退任の背景には、自身が率いていた東部軍集団(УВ「シフ」)の解散がある。これに代わり、新設の「中央」(УВ「ツェントル」)と「アゾフ」(УВ「アゾフ」)の二つの軍集団がドネツク州の防衛を引き継ぐ。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8月末にこの二つの新軍集団の創設について言及していた。「中央」軍集団は第3軍団司令官でウクライナ英雄のアンドリー・ビレツキー氏が率い、リマン方面とクラマトルシク=コストヤンティニフカ都市圏の防衛を担当する。「アゾフ」軍集団は国家親衛軍第1軍団「アゾフ」司令官のブリガディル将軍ドニス・プロコペンコ氏(通称レディス)が率い、ドロロピリアと同市南西方の前線区間を防衛する。ビレツキー氏の指揮下には第3、第11、第19軍団が、プロコペンko氏の指揮下には国家親衛軍第1軍団、第7空挺軍団の一部、第9軍団が置かれる。

ウクライナメディアの見方

本件はウクライナ国内の報道機関と通信社の報道で構成されている。ウクライナ各紙はニコリューク氏自身の投稿を主な情報源とし、ロシア軍の進撃阻止、コストヤンティニフカでの敵封じ込め、スヴャトシク・クラマトルシク方面での防御構築など、ニコリューク氏が在任中の実績として語っている内容を中心に据えている。同時に、ウクライナ各紙は東部軍集団の解散と「中央」「アゾフ」の新軍集団創設を、危機ではなく計画的な改革として提示している。

海外メディアの見方

本件にはウクライナ国外の報道機関は含まれていないため、別個の国際的フレーミングは存在しない。

報道の食い違い

情報源の間には、ニコリューク氏の退任の性質について見解の相違がある。ある報道は司令部司令官の離任として伝え、別の報道は情報源を引いて「辞任」に該当しないとし、さらに別の報道は、ニコリューク氏が東部作戦司令部の恒常的ポストに戻るのであって、軍集団「シフ」の司令官としての任務を終えただけだと説明している。

また、ニコリューク氏が東部作戦司令部への着任直前に何を指揮していたかについても情報源の差異がある。ウクライナ語報道の多くと一部の英語報道は、ニコリューク氏がそれまで作戦戦術軍集団「ドネツク」(および第20軍団)を率いていたと伝えている。一方、ある情報源は、作戦司令部「シフ」と軍集団「シフ」を別物とし、ニコリューク氏の恒常ポストは作戦司令部「シフ」の司令官であるとの公式の説明に沿って、軍集団「シフ」司令官は一時的な兼務だったとしている。

背景

ニコリューク氏は2026年4月、それまで作戦戦術軍集団「ドネツク」および第20軍団を率いていた経歴を経て、ブリガディル将軍ドミトロ・ブラチシュコ氏の後任として東部作戦司令部に着任した。同氏の指揮下の軍集団は、スヴャトシク、クラマトルシク、コストヤンティニフカ、オチェレティン、ポクロウシク方面の戦線を担当した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8月末にドネツク州における二つの新軍集団の創設について公に言及した。「中央」軍集団は第3軍団司令官でウクライナ英雄のアンドリー・ビレツキー氏が率い、「アゾフ」軍集団は国家親衛軍第1軍団「アゾフ」司令官のブリガディル将軍ドニス・プロコペンコ氏が率いる。

ニコリューク氏は1975年10月19日にキロヴォフラード州で生まれた。経歴としては、第92独立機械化旅団、第169訓練センター「デスナ」、北部作戦司令部(2021〜2023年)の司令官を歴任し、2022年にはチェルニーヒウ州の防衛を指揮した。2022年3月10日にウクライナ英雄の称号を授与されている。