ロシア軍、スーミのショッピングセンターをドローン攻撃 2人死亡、20人超負傷
9月9日夜、ロシア軍がスーミにあるショッピング・アミューズメントセンター「Manufaktura(マヌファクトゥラ)」をドローンで攻撃した。スーミ州軍事行政長官 Oleh Hryhorov 氏によると、最終的に2人の死亡が確認され、21歳の男性と21歳の女性だという。当初3人と報じられた第3の犠牲者については確認されなかった。翌朝のスーミ州警察の発表では、20人が負傷し、そのうち4人が子供とされる。建物と駐車場の車両が被害を受け、火災が発生した。当局は繰り返しの攻撃の脅威を警告し、10日、スーミは犠牲者のための哀悼の日とされた。
要点
- 9月9日夜、ロシア軍がスーミのショッピングセンター「マヌファクトゥラ」をドローンで攻撃した
- 最終的な発表では、21歳の男性と女性の2人が死亡、第3の犠牲者の情報は確認されず
- 負傷者は20人、そのうち4人が子供(このうち3人は15〜16歳の少女)
- 建物の被害に加え、駐車場で少なくとも4台の車両が炎上
- 州軍当局が繰り返しの攻撃の可能性を警告し、市民に現場への接近を控えるよう呼びかけ
- 10日にスーミで犠牲者のための哀悼の日が宣言され、戦争犯罪の疑いで刑事手続きが開始された
なぜ重要か
この攻撃で市民に死傷者が出ただけでなく、住民が仕事帰りに買い物に向かう時間帯を狙ったとされ、民間人の曝露リスクが浮き彫りになった。当局は戦争犯罪の疑いで刑事手続きを開始し、再攻撃の可能性を警告。スーミで2カ月弱の間に2件目の大規模小売施設が被害を受けた。
何が起きたか
9月9日夜、ロシア軍はスーミのザリチヌィ地区にあるショッピング・アミューズメントセンター「マヌファクトゥラ」をドローンで攻撃した。攻撃により21歳の男性と21歳の女性の死亡が確認された。当初は1人、その後3人死亡と報じられたが、スーミ州軍事行政当局のオレフ・フリュホロフ氏は3人目の犠牲者情報は確認されなかったと説明。さらに翌朝の州警察発表では、負傷者は20人に上り、その中には4人の子供(うち3人は15〜16歳の少女)が含まれる。
2013年9月に開業したマヌファクトゥラは、延べ床面積約2万6千平方メートル、駐車場約540台という規模の施設で、建物本体と駐車場の車両が被害を受け火災が発生した。当局は繰り返しの攻撃の可能性があると警告し、市民に現場近くへの立ち寄りを控えるよう求めた。10日、スーミでは犠牲者のための哀悼の日が宣言され、州警察は戦争犯罪の疑いで刑事手続きを開始した。
ウクライナメディアの見方
ウクライナ側は攻撃をロシア軍によるものと断定し、スーミ州軍当局、市軍当局、警察、緊急庁、地元当局、大統領の発言に基づき報道。焦点は確認された市民の死傷者、子供を含む負傷者、小売施設と車両の被害、再攻撃の警告、哀悼日の宣言、戦争犯罪容疑での手続きの開始に置かれている。
報道の食い違い
犠牲者数について:当初1人とされた死者はフリュホロフ氏の発言で3人に増えたが、最終的に2人だけが確認され、3人目は確認されなかったとされた。 負傷者数について:時期によって2人、14人、20人と変動し、最終的に州警察が20人と報告、うち4人が子供。 攻撃日について:スーミの哀悼に関する一部発表は9月8日としていたが、大多数の報道は9月9日夜としていた。
背景
マヌファクトゥラは2013年9月に開業したショッピング・アミューズメントセンターで、延べ床面積は約2万6千平方メートル、駐車場は約540台分を備える。スーミでは2カ月弱で2件目の大規模小売施設への攻撃となり、7月20日のエピックセンター(Epicentr)への攻撃では当時死傷者はいなかった。9月8日にはロシア軍がスーミ近郊でキーウ-スーミの旅客列車をドローン攻撃しており、攻撃の翌朝、9月9日付で69歳と70歳の女性が入院先で死亡した。攻撃を受けたマヌファクトゥラは建物の重大な損傷を報告し、当面営業を休止すると発表した。