発生日:9月3日 · 公開: · 更新:

ハンガリー、ウクライナのEU加盟交渉の一部のブロックを継続 マイヤー首相が少数民族の権利問題を理由に

ハンガリーは2026年9月3日、ウクライナのEU加盟交渉における第2クラスターと第3クラスターの開始を承認しないと改めて表明した。ペーテル・マイヤー首相は、ハンガリーへの支援を標準的な手続きに従うことにかぎるとし、ザカルパトja州におけるハンガリー系少数民族の権利に関する合意の実施状況を強調した。これに対しウクライナのブセヴォロド・チェンツォフ副首相は、ウクライナは第2・第3クラスター開始の条件をすべて満たしており、教育や少数民族の権利に関する問題はすでに開かれている第1クラスターに属すると述べた。同日、ウクライナ国会(ヴェルホフナ・ラーダ)は1944〜46年のザカルパトja州におけるソ連軍政の犯罪を非難する声明を全会一致で採択した。

要点

  • ペーテル・マイヤー・ハンガリー首相は2026年9月3日、記者団に対し、ウクライナのEU加盟は標準的手順に従う場合にのみ支援すると表明した
  • マイヤー氏は、ウクライナがハンガリー系少数民族の権利に関する合意で定めた立法期限を守っていないと主張した
  • ウクライナのブセヴォロド・チェンツォフ副首相は、第2・第3クラスター開始の条件はすでに満たされており、教育・少数民族の権利に関する問題はすでに開かれている第1クラスターの問題だと述べた
  • EUは2025年6月15日に第1クラスター「基礎」、7月14日に第6クラスター(対外関係)をウクライナ向けに正式に開始した
  • 7月17日と22日、ハンガリーは第2・第3クラスターのスクリーニング結果の承認を拒否したが、加盟国の多数派が支持せず、ウクライナとモルドバのいずれについても決定は下されなかった
  • 9月3日、ヴェルホナ・ラーダは261票賛成の全会一致で、1944〜46年のザカルパトja州におけるソ連軍政の犯罪を認識・非難する声明を採択した
  • ハンガリー議会は同声明を歓迎する一方、少数民族の権利に関する合意の迅速かつ完全な履行を改めて求めた

なぜ重要か

この行き詰まりは、ウクライナのEU加盟プロセス全体、特に第2・第3クラスターの開始時期を直接左右する。マイヤー氏は加盟交渉を「実績に基づく」「標準的な」手順でのみ支援する立場を重ねて示し、加速された手続きや特例扱いを明確に拒否した。これは、ウクライナがロシアとの戦争下にある現状と、EU加盟を求める政治的圧力との間に存在する緊張を改めて浮き彫りにしている。同時に、ハンガリー側はザカルパトja州におけるハンガリー系少数民族の権利問題を交渉上の決定的な条件として据え続けており、9月3日のヴェルホフナ・ラーダによる全会一致声明はこの問題領域における象徴的な政治的対応の機会を提供した。

何が起きたか

ブセヴォロド・チェンツォフ副首相によると、ウクライナはすでに第2・第3クラスター開始に必要な条件を完全に満たしており、教育や少数民族の権利に関する問題はすでに開かれている第1クラスターの問題にすぎない。同氏はまた、ハンガリーの少数民族に関する苦情も第1クラスターに関するものだとし、ウクライナは教育分野での権利保障を扱う法案を用意しており、欧州委員会、欧州評議会などからの予備的な肯定的な評価を得ていると述べた。

これに対し、ハンガリーのペーテル・マイヤー首相は9月3日の記者団との会話で、ハンガリーは標準的な手続きに従う場合にのみウクライナのEU加盟を支援すると繰り返し述べ、ハンガリーの立場はザカルパトja州におけるハンガリー系少数民族の権利問題と結びついていると強調した。同氏によれば、ウクライナ側は合意を受け入れたものの、法律改正案のラーダへの提出、採択、実施という具体的なスケジュールと期限はハンガリー側から見ると実行されていないという。マイヤー氏はウクライナの状況をセルビアにたとえ、セルビアが約15年で6クラスター中2つしか開始できていないことを引き合いに出し、最近EUに加盟申請した国に対して全クラスターの開始を支持しないと述べた。

EU加盟交渉の枠組みは6つのクラスター(30以上の章を対象)で構成される。既に第1クラスター(2025年6月15日にルクセンブルクで正式開始)と第6クラスター(2025年7月14日に開始)が開かれている。2025年7月17日の加盟理事会拡大作業部会(COELA)で第2・第3クラスターのスクリーニング結果が審議されたが、ハンガリーの反対により決定は下されず、7月22日に再度反対された。ブリュッセルからの情報として、COELAが夏休み後に再び準備作業に戻ったことが伝えられている。

9月3日、ヴェルホフナ・ラーダは261票の賛成で全会一致の声明を採択し、1944〜46年のザカルパトja州におけるソ連軍政の犯罪を認識・非難した。ハンガリー議会は同声明を歓迎する一方、少数民族の権利に関する合意の完全かつ迅速な履行を引き続き求めた。

ウクライナメディアの見方

提供された資料はいずれもウクライナ語メディアであり、ハンガリーによる交渉のブロックと、マイナリティの権利問題がすでに開かれている第1クラスターの問題であるという点、またマイヤー氏の少数民族の権利問題と加速手続きへの批判への結びつけに着目している。チェンツォフ副首相の発言によれば、ウクライナは第2・第3クラスター開始のための条件を完全に満たしており、教育に関する法案は欧州委員会や欧州評議会から肯定的な評価を得ているとされる。

報道の食い違い

資料によれば、ある記事はハンガリーの行動を交渉の継続的な妨害として描いているが、もう一方はマイヤー首相の発言に基づき、ウクライナが合意済みの少数民族の権利に関する約束を実施していないと論じている。二つの記事は、ウクライナが二国間合意に基づく義務を果たしているかどうかについて異なる示唆を与えており、結論の方向性が分かれている。

背景

EU加盟交渉のプロセスは、30以上の章をカバーする6つのクラスターで構成されている。ハンガリーはこれら関連の合意の履行を条件として第1クラスターと第6クラスターの開始に合意した。9月3日、ヴェルホフナ・ラーダは全会一致で、1944〜46年のザカルパトja州におけるソ連軍政の犯罪を非難する声明を採択し、ハンガリー議会はこれを歓迎しつつ、少数民族の権利に関する合意の完全実施を改めて求めた。マイヤー首相はウクライナの加盟交渉をセルビアと比較し、セルビアは約15年で6クラスターのうち2つしか開始できていないと指摘した。