ウクライナ、ヤンデックスのデータセンター3カ所を攻撃 ― ボット trafficが急減
2026年10月8日から11日にかけて、ウクライナはロシアのIT大手ヤンデックスの大規模データセンター3カ所(サソヴォ、カルーガ、ウラジーミル)を攻撃した。この攻撃によりヤンデックス・クラウドや消費者向けサービス、物流システムに広範な障害が発生し、ヤンデックス・ネットワーク発の自動ボット trafficは最大時の約80〜88%から0.3〜0.4%へと急減した。
要点
- 10月8〜11日、ウクライナはロシアのサソヴォ、カル Grabtsevo、ウラジーミルのヤンデックス・データセンター3カ所を攻撃した
- 10月8日のサソヴォ攻撃によりヤンデックス・クラウド、メール、ディスク、ドキュメント、T-Bankに障害が発生
- 10月9日のGrabtsevo(63MW、3,800ラック)攻撃でヤンデックス・クラウドが緊急モードに陥り、МagnitやFix Priceの物流・決済システムも停止
- 10月11日のウラジーミル攻撃でAliceアシスタント、KinoPoisk、Yandex Music、Telemost、スマートホームが完全停止
- ヤンデックス・ネットワーク発のボット trafficは攻撃前の80〜88%から0.3〜0.4%へ急減し、記事執筆時点で約17%まで回復
- Yandexは10月12日にヤンデックス・クラウドのシステム全体の安定性喪失を認めた、モスクワ証券取引所のYandex株は急落
- 波及被害はCIAN、Apteka.ru、Vkusno — i tochka、Dodo Pizza、プスコヴォ空港にも及んだ
- Pravda、InfoDefense、Nod of Timeなど露プロパガンダ自動化ネットワークの活動は約12時間半減した
なぜ重要か
これらの攻撃は、ロシアの主要IT企業のひとつに直結するインフラを直撃し、ヤンデックスのクラウド・プラットフォームと消費者向けサービス全体に連鎖的な影響をもたらした。影響は物流、小売決済システム、空港、その他多くのロシアのオンラインサービスに拡大した。Cloudflare Radarのデータはヤンデックス・ネットワーク発の自動ボット trafficの劇的な低下を示し、論評者たちはこの攻撃を、海外のいくつかの政治運動へのオンライン支持の目に見える減少と関連付けた。
何が起きたか
2026年10月8日の夜、ヤンデックスのサソヴォ(リャザン州)データセンターがウクライナの攻撃を受け、敷地内のSasta工場に置かれていたス supercomputers「Chervonenkis」と「Lyapunov」を含む処理設備が損傷した。翌10月9日朝、カルーガ近郊で最大級のデータセンターGrabtsevo(出力63MW、3,800ラック)が攻撃され、ヤンデックス・クラウドはモジュールの損傷により緊急モードに入り、МagnitやFix Priceチェーンの物流・決済システム、Yandex Eda、Yandex Taxiにも障害が及んだ。10月11日の夜にはウラジーミルのデータセンター(50MW、2,880ラック)が攻撃され、発生した火災でス supercomputer「Galushkin」が破壊された。これによりAlice、KinoPoisk、Yandex Music、Telemost、スマートホームが完全停止した。10月12日、ヤンデックスはヤンデックス・クラウドのシステム全体の安定性が失われたことを認めた。攻撃の連鎖効果はCIAN、Apteka.ru、Vkusno — i tochka、Dodo Pizza、プスコヴォ空港の運航にも及び、モスクワ証券取引所のMKPAO Yandex株は急落した。
ウクライナメディアの見方
ウクライナの報道はこれらの攻撃を情報戦の観点から戦略的に位置づけ、ヤンデックスのデータセンターが欧州や米国の穏健派に対するロシアのプロパガンダ作戦の基盤になっていると強調した。同報道は、ドイツの極右政党AfDや米国のMAGA運動へのオンライン支持が低下した点や、ポーランドとウクライナの間で反ウクライナ感情と反ポーランド感情がともに緩和されたと報じられる点など、攻撃の政治的余波を強調した。ウクライナの国家安全・国防会議に付属するディスインフォ対策センターは、ロシアのプロパガンダ自動化ネットワーク「Pravda」「InfoDefense」「Nod of Time」の活動に一時的な障害が発生したと分析した。
報道の食い違い
ヤンデックス社はサソヴォサイトの10月8日の攻撃後、機器の安全性を確認できなかったと述べた一方、別の報道では特定のス supercomputerが破壊または機能停止し、ウラジーミルでは火災が発生したとも報じられており、各施設における被害の正確な範囲と性質については不確実性が残る。
背景
ヤンデックスのデータセンターは、ス supercomputer「Chervonenkis」「Lyapunov」「Galushkin」を擁し、同社のクラウド・基盤と消費者向けサービスを支えているとされる。ヤンデックスが負荷を他のロシアのクラウド・プロバイダー(VK Cloud、Selectel、K2Cloud)に再配分しようとした試みは、ロシア国内の空きサーバーラックの不足により失敗したとされる。CloudflareとNetBlocksによるモニタリングは、ヤンデックス・クラウドへの障害を独立して確認するものとされている。