ロシアがハリコフのエネルギー施設ТЕЦ-5を攻撃、「エネルギー停戦」下でゼレンシキー氏が非難
ウクライナのゼレンシキー大統領は10月11日夜のビデオ演説で、ロシア軍が同日、ハリコフ近郊のエネルギー施設ТЕЦ-5(TEC-5)を攻撃したと発表した。トランプ米大統領が先に発表した「エネルギー停戦」が宣言されている中での攻撃とされ、ウクライナ側はロシアによる停戦違反と位置付けている。
要点
- 10月11日夜、ハリコフ近郊のエネルギー施設ТЕЦ-5が攻撃を受けた
- ゼレンシキー大統領が夕方のビデオ演説で攻撃を報告
- トランプ米大統領が事前に発表していた「エネルギー停戦」が宣言された中での攻撃とされる
- ゼレンシキー氏によれば、ロシア軍は同日中にシャヘド・ドローンと航空爆弾で攻撃を行った
- 直前1週間で、ロシア軍はウクライナの電力発電・送電施設に200件以上、ガス・石油施設に17件の攻撃を行ったとゼレンシキー氏は述べる
- 同1週間でロシアの攻撃により民間人150人が死亡、700人以上が負傷したと報じられた
なぜ重要か
ТЕЦ-5への攻撃は、トランプ米大統領が発表した「エネルギー停戦」が宣言されているさなかに実施されたとされ、同合意の信頼性に疑問を投げかける。ゼレンシキー氏が指摘したように、ウクライナのエネルギーインフラ全体に対する1週間で200件以上の攻撃と民間人150人死亡という人的犠牲の中で起きた出来事であり、停戦合意の実効性をめぐる論争の中心となっている。
何が起きたか
ウクライナのゼレンシキー大統領は10月11日夜のビデオ演説で、ロシア軍が同日、ハリコフのエネルギー施設ТЕЦ-5を攻撃したと発表した。夕方から夜にかけてハリコフ郊外で一連の爆発音が報告され、ТЕЦ-5の敷地内に着弾が確認された。ゼレンシキー氏によれば、ロシア軍は同日、シャヘド・ドローンと航空爆弾を用いて攻撃を行った。同氏はまた、10月4日からの1週間でロシア軍がウクライナの電力発電・送電施設に200件以上、ガス・石油施設に17件の攻撃を行い、民間人150人が死亡、700人以上が負傷したと指摘した。この攻撃はトランプ米大統領が事前に発表していた「エネルギー停戦」が宣言されている中で実施されたとされ、ウクライナ側はこれを停戦違反と位置付けている。
ウクライナメディアの見方
ウクライナ側報道は、今回の攻撃をトランプ米大統領が発表した「エネルギー停戦」に対するロシア側違反として前面に据えている。ゼレンシキー大統領の公式反応が大きく取り上げられ、攻撃は1週間で200件以上のエネルギー施設攻撃と民間人の甚大な犠牲という、より広範なロシアによる攻撃パターンの一環として描かれている。ウクライナはエネルギー停戦を順守する用意があると表明しており、ウクライナ報道は同合意の崩壊に対する責任をロシアに帰している。
背景
ゼレンシキー大統領は攻撃を公に報告し、ロシアによる「エネルギー停戦」違反として位置付けた。トランプ米大統領はこれより前に、ウクライナとロシアがエネルギー停戦に合意したと発表していた。ウクライナ側は、ロシアのエネルギーインフラを攻撃しない用意があるとし、ロシア側の相互の自制と、それに対応する米国との合意を求めている。