エルドアン大統領がプーチン氏と電話会談、黒海での船舶攻撃を受け航行安全を協議
7日、エルドアン大統領はプーチン大統領と電話会談を行い、黒海での航行安全確保の重要性と露宇間の直接接触再開に向けたトルコの意欲を表明した。背景には5日と6日にルーマニア、ブルガリアの排他的経済水域で民間船舶がドローン攻撃を受け、乗組員が死亡した事件がある。ゼレンスキー大統領は両攻撃はロシアによるものと非難した。
要点
- 7日、エルドアン大統領とプーチン大統領が電話会談を実施、黒海航行の安全確保と露宇間の直接接触に向けたトルコの意欲を表明
- 6日、ブルガリアEEZ内でALFA WATAN(トーゴ旗)とABLE(パラオ旗)がドローン攻撃を受け、ALFA WATANは沈没、ABLEは炎上
- 5日、ルーマニア沿岸でRoyad Mammadov号がドローン攻撃を受け、ゼレンスキー氏によると2名が死亡、11名が救助
- ゼレンスキー氏は両攻撃をロシアによるものと断定、ウクライナ海軍がブルガリア側と連絡したことを発表
- EUは船舶への攻撃を「容認できない」と表明、ルーマニアとブルガリアの要請に応じて衛星画像を提供へ
- 被攻撃船舶はいずれもトルコ企業所有で、3隻すべてにトルコの利害が関与
なぜ重要か
NATO加盟国トルコの首長が黒海での船舶安全を巡り直接クレムリンに働きかけたことで、露宇戦争の海上への影響が同盟国の外交課題として浮上した。2日間にわたる商船へのドローン攻撃で少なくとも3名が死亡し、中立的な海運路の安全が損なわれている。被攻撃船舶3隻すべてにトルコ企業の関与があり、安カラには仲介の物質的動機が生まれている。EUが衛星画像提供という具体的な支援に乗り出したことで、対露対応の次の段階を示唆する。
何が起きたか
7日、トルコのエルドアン大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談を行った。トルコ大統領府はX(旧ツイッター)で会談を発表し、両首脳が二国間関係や地域・地球規模の課題について議論したと伝えた。エルドアン氏は黒海での安全な航行確保の重要性を強調し、ロシアとウシャの国との直接接触の確立に向けたトルコの貢献意欲を表明した。この動きの背景には、5日と6日に黒海西部のルーマニアとブルガリアの排他的経済水域で民間商船がドローン攻撃を受けた一連の事件がある。6日にはALFA WATAN(トーゴ旗)とABLE(パラオ旗)がブルガリアEEZ内で攻撃を受け、ALFA WATANは沈没、ABLEは炎上、ルーマニア内務省によれば2名が死亡した。両船ともトルコ企業が所有していた。ゼレンスキー大統領は6日の攻撃をロシアによるものと断定し、ウクライナ海軍がブルガリア側に連絡したことを明らかにした。EUは船舶への攻撃を「容認できない」と表明し、ルーマニアとブルガリアの要請に応じて衛星画像を提供するとした。5日にはルーマニアのPescărușガスプラットフォーム付近でRoyad Mammadov号(ウクライナ産トウモロコシをイタリア向け輸送中)がドローン攻撃を受け、ゼレンスキー氏によれば2名(船長を含む)が死亡、11名が救助された。
ウクライナメディアの見方
出典の6件すべてがウクライナ語メディアであり、報道はゼレンスキー氏による「両攻撃はロシアによる」との断定を軸に構成されている。報道では民間海運とウシャの国からの穀物輸出への影響が強調され、エルルドアンの電話会談はトルコ企業が所有する船舶への攻撃を受けたトルコの仲介役としての対応と位置づけられた。EUによる非難声明とルーマニア・ブルガリアへの衛星画像提供は、ロシアによる海上でのエスカレーションに対する西側の対応として前景化されている。
報道の食い違い
5日のRoyad Mammadov号攻撃の犠牲者数について、報道間で食い違いがある。一部の報道は少なくとも1名が死亡したと伝えるが、その後の報道ではゼレンスキー氏の証言として船長を含む2名が死亡、11名が救助されたと報じている。
背景
トルコは以前にウシャの国とロシアに対し、黒海での敵対行為と攻撃を停止させるための提案を伝達していた。エルドアンはまた、黒海経由の穀物輸出再開に向けた外交努力を強化しており、ゼレンスキー氏から前向きなシグナルを受けたと公言していた。