元大隊長への薬物捏造事件、ウクライナ当局が4人目の容疑者を特定
ウクライナ捜査当局は、第47独立機械化旅団「マフーラ」の元大隊長オレクサンドル・シルシン氏の車に薬物を植え付けたとされる事件で、4人目の容疑者に嫌疑を通知した。新たな容疑者は「 медвежатник(鍵開け)」として知られ、車のロックを開け、他の3容疑者が車内に薬物・向精神薬を隠す経路を確保したとされる。
要点
- 4人目の容疑者は「鍵開け」として知られ、シシリ氏の車のロックを開けた人物
- 他の3容疑者は第225独立突撃連隊の現役軍人で、以前は法執行機関に勤務していた
- 28日深夜、シシン氏の自宅近くで車両に麻薬・向精神薬が隠されたと捜査当局は発表
- 仕掛けた後に警察と軍事法執行機関に通報し、巡回ルートまで伝えた
- 最初の3人に対してはペチェールシク地方裁判所が拘束+保釈金による予防措置を選択
- T・アリエフ容疑者の保釈金は1490万フリヴニャ、他の2人は各1260万フリヴニャ
- 被害を受けたシルシン氏は第225独立突撃連隊長オレフ・シリアエフ氏との長年の対立を指摘
なぜ重要か
現役または元軍人が、虚偽の薬物事件の標的とされた事案は、ウクライナの軍内部における安全保障上の懸念を高めている。3名の容疑者が元法執行機関職員で現在は第225独立突撃連隊の軍人であることから、軍と法執行機関の境界における緊張が浮き彫りになっている。さらに元大隊長が同連隊指揮官オレフ・シリアエフ氏を事件の黒幕ではないかと公に指摘しており、軍内部の対立が背景にあると見られる。
何が起きたか
国家捜査局(ДБР)と検察総長府は、第47独立機械化旅団「マフーラ」元バタリオ commandr オレクサンドル・シルシン氏への薬物捏造事件で4人目の容疑者に嫌疑を通知した。新たな容疑者は「медвежатник(鍵開け師)」として知られ、特殊な知識を用いて車のロックを開錠。これにより他の3名の容疑者が車内に麻薬および向精神薬を隠す経路を得た。
捜査によれば、計画は事前に準備され、元大隊長の信用を失墜させ、人工的に作り出した「証拠」で刑事責任を追及することが目的だったとされる。実行犯らは薬物を仕掛けた後、自ら警察と軍事法執行機関に通報し、巡回ルートまで提供していた。
8月27日から28日にかけての深夜、シシン氏の自宅近くで停車中の車に zip-lock 包装の麻薬・向精神薬が隠された。8月28日、ハルキウで警察官が車両を停止させ、「発見」された。
先に特定された3名の容疑者は、第225独立突撃連隊の軍人かつ元法執行機関職員だった。3名全員に対し、ペチェールシク地方裁判所が勾留(保釈金納付で釈放可能)を選んでいる。T・アリエフ容疑者の保釈金は1490万フリヴニャ、他の2名は各1260万フリヴニャ。新たな4人目の容疑者に対する予防措置の申し立てが準備中である。
シルシン氏は第225独立突撃連隊長オレフ・シリアエフ氏との長年の対立を背景に、シリアエフ氏が事件に関与している可能性があると公に示唆した。事件当日、ハルキウ州の捜査部門長アンドリー・シャルニン氏は、軍事法執行機関から「ハルキウの部隊内で麻薬を販売している」との情報を得たことが捜索の根拠になっていたと述べていた。
報道の食い違い
出典により先に逮捕された容疑者の扱いに関する記述に食い違いがある。Українська правдаの記事32730は2名が勾留されたと報じ、ウクルインフォルムの記事32623は3名全員が勾留されたとする。Бабель記事32710は3名のうち1名が逮捕されたとされる。
背景
シルシン氏は第47独立機械化旅団「マフーラ」のバタリオ commandr を務めていた人物である。事件の構図は、軍人宅近くで事前に麻薬を車両に隠し込んだ後、警察および軍事法執行機関に通報することで、車両が職務質問された際に「発見」されるよう仕組まれていたとされる。既にペチェールシク地方裁判所は、拘束(保釈金納付で釈放可能)の予防措置を既拘留の容疑者らに選択している。