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ロシア、138機のドローンでウクライナを攻撃 — キーウ州で女性と子ども3人が死亡

2025年9月19日から20日にかけての夜、ロシアは138機の攻撃用ドローン(シャヘド、ゲルベラ、「パロディア」型模倣機)から成る大規模な夜間攻撃を仕掛けた。ウクライナ防空部隊は未明8時時点で101機を撃墜または無力化したが、17地点で直撃が確認され、キーウ州では子ども3人と女性1人が死亡した。

要点

  • ロシアは9月19日18時以降、計138機のドローンを発射し、その約半数(約69機)がジェット推進型
  • 発射は4方向から:オレール、ミルレロヴォ(ロシア)、占領下のドネツクとフヴァルディイスケ(クリミア)
  • 未明8時時点でウクライナ防空部隊が101機を撃墜または無力化、17地点で直撃を確認、撃墜機の残骸落下は5地点
  • キーウ州ファスティウ地区で9月19日夜、女性と幼い男女の子ども2人が死亡
  • フォショロド地区で攻撃を受けた子どもが病院で死亡、州内の死者は女性1人と子ども3人の計4人に
  • キーウ、オデッサ、ジトーミル、ヴィニツァ各州でも被害、3000㎡以上のサジリア・グループの倉庫が全壊
  • キーウ市長のクリチコ氏が一時退避を呼びかけ、夜間は弾道兵器の脅威で空襲警報が発令

なぜ重要か

一夜に138機という規模のドローン攻撃は、最近のロシアによるウクライナの夜間攻撃の中でも特に大規模な部類に入り、うち約半数は迎撃が困難なジェット推進型だった。キーウ州では子ども3人を含む市民が死亡し、住宅や倉庫、生産施設など31件以上の民間施設が損傷した。サジリア・グループの8000平方メートルの倉庫全壊やボヤルカの換気機器メーカーの施設被害など、経済的影響も大きい。モスクワ市長が同時期に「これまでで最大規模」と表現したドローン攻撃がモスクワにも及んだとされており、双方向の攻撃がエスカレートする現状を示している。

何が起きたか

ロシアは2025年9月19日18時から20日にかけての夜、ウクライナに対し138機のドローンによる攻撃を実施した。発射はオレール、ミルレロヴォ、占領下のドネツクとクリミアのフヴァルディイスケの4方向から行われ、発射機のうち約半数はジェット推進型であった。ウクライナ空軍によると、8時時点で防空部隊が101機を撃墜または電子戦で無力化し、17地点で敵の攻撃手段による直撃を記録、撃墜された機体の残骸は5地点で確認された。攻撃は同日朝時点でなお継続中で、ウクライナ領空には敵の無人機が残っていた。防空には航空隊、地対空ミサイル部隊、電戦・無人システム部隊、機動射撃班が投入された。

キーウ州は9月19日夜から1日以上続く攻撃にさらされ、ファスティウ地区では夜間にロシア製ドローン攻撃により女性と幼い男女の子ども2人が死亡した。フォショロド地区で攻撃を受け負傷していた子どもは病院で死亡し、州全体の死者は子ども3人と女性1人の計4人となった。キーウ州内の5地区で少なくとも31件の施設(住宅、生産・倉庫施設、農業用地、車両など)が損傷し、ボヤルカにある換気機器メーカー「ベンチルヤツィイニ・システミ」の施設や、動物用品メーカーのサジリア・グループの8000平方メートルの倉庫が破壊された。夜間は弾道兵器による脅威でキーウを含む複数の州に空襲警報が発令され、昼間もクリチコ市長が新たなドローンの進入を市民に通知し退避を呼びかけた。オデッサ州、ジトーミル州、ヴィニツァ州でも被害が確認された。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ側報道は、死者がいずれも民間人であり、その大半が子どもであることを強調している。キーウ州軍事行政府のティムール・トゥカチェンコ氏とキーウ市長のヴィタリィ・クリチコ氏、国家非常事態庁が主要な情報源として参照されており、ファスティウ、フォショロド、オブーヒフ、ボロヴァル、ブチャの各地区の詳細な被害状況が報じられた。経済的影響としては、サジリア・グループの倉庫全壊やボヤルカの生産施設破壊など具体的な企業名が言及された。同時にモスクワ市長が「過去最大規模」と表現したモスクワへのドローン攻撃にも触れており、相互攻撃の構図がうかがえる。

報道の食い違い

キーウ州の被害規模に関する数字は報告の段階で変動している。当初は4地区(オブーヒフ、フォショロド、ボリスポリ、ブチャ)で民間施設9件(倉庫5件含む)という数字が示されたが、その後ファスティウとブロヴァルを加えた5地区で31件、さらにオデッサ、ジトーミル、ヴィニツァを含むと34件とされるなど、集計の進行による差が見られる。

死者構成についても、一連の報道は整合しない:ファスティウ地区の女性と幼い子ども2人の死亡、そしてフォショロド地区で負傷していた子どもの病院死亡を併わせて州全体で4人とする見方が大勢だが、どの事案を「子ども3人、女性1人」に算入するかについて資料間で記述が分かれている。また子どもが「約3歳」とされる記述と、フォショロド地区の母子の負傷との関連付けにも資料ごとにばらつきがある。これらは報告段階と取材進行に伴う違いとされるが、数値の不一致は記録上残っている。

背景

今回の攻撃は、ロシアがウクライナに対して継続的に行っている夜間ドローン攻撃の一環であり、前週だけでも2000機以上の攻撃ドローン(大半がジェット推進型)、1700発の航空爆弾、19発の各種ミサイルが発射されたとされる。ロシア指導部は民間インフラの意図的攻撃を一貫して否定しているが、ウクライナ当局や国際機関はこれらの攻撃を戦争犯罪と分類している。ロシア側でもモスクワ市長が同時期のドローン攻撃を「過去最大規模」と表現しており、双方向のドローン攻撃が続いている状況が確認できる。