ウクライナ国会、9月15日の本会議と政府質問時間を突然中止──野党議員が非難
2026年9月18日に予定されていた最高議会の本会議と政府質問時間が直前になって中止され、到着した議員や閣僚が衛兵から中止を知らされる事態となった。野党議員数名が事前通知なしに決定が下されたと批判。一方、与党「国民の僕」はカルパティア・サミットに出席していたと報じられた。
要点
- 9月18日の最高議会本会議と政府質問時間が直前中止となった
- 議会に来た議員や一部閣僚は衛兵から中止を知らされた
- 野党議員が事前説明なしの決定を批判、与党の対応を『越権』と非難
- プレスサービスは協議会の決定で10月12日に延期したと説明
- 与党議員らは同日ブコヴェルで開催されたカルパティア・サミットに出席
- 新任教育大臣アンドリー・ブテンコ氏による報告が予定されていた
なぜ重要か
本会議と政府質問時間の中止は、新教育大臣の報告が予定されていた日に議会による行政監視を中断させた。野党議員は事前通知なしの決定を前例のない権力乱用と批判した。再延期により10月12日まで議会での政府への正式な質疑が行われない空白期間が生まれる。与党と野党の間で、議事決定のあり方をめぐる摩擦が浮き彫りとなった。
何が起きたか
9月18日に予定されていたウクライナ最高議会の本会議と政府質問時間が直前になって取り消された。議会に到着した議員や一部の閣僚は、警備員から中止を通告された。野党の「欧州連帯」と「ホロス」の議員らが、事前通知がなかったこと、議会内の正式な手続なしに決定が下されたことを公に批判した。「欧州連帯」のヴォロディミル・ヴィアトロヴィチ、イリナ・ゲラシチェンコ、ヴィクトリア・シュマル、「ホロス」のヤロスラフ・ジェレズニャクらがこの件について発言した。議会広報担当は、中止の決定は同日朝にアレクサンドル・コルニエンコ第一副議長のもとで開催された協議会で開催された合意で下されたとし、政府質問時間は10月12日に再延期されたと説明した。野党議員らは派閥への通知がなかったと反論した。与党の「国民の僕」議員らは同日、ブコヴェルで開催されたカルパティア・サミットに出席しており、サミットでは大統領ゼレンスキーが「カルパティア・エイト(欧州)」と呼ばれる新たな地域協力フォーマットの創設を発表した。新任教育大臣アンドリー・ブテンコ氏がこの日に議会で報告を行うことになっていたが、広報によれば代わりに空襲警報時の学校運営について協議会に報告を行った。
ウクライナメディアの見方
ウクライナの情報源は議会内部の側面に焦点を当てている。中止、野党議員への通知の欠如、「欧州連帯」と「ホロス」の議員らによる批判を取り上げている。報道は議会内部の手続と連絡体制をめぐる論争を中心とし、カルパティア・サミットは与党議員が不在だった背景事情として扱っている。一部の報道では、ブテンコ新教育大臣の予定報告やシュマル議員の資本支出停止に関する質問など、棚上げにされた実質的な政策課題との関連にも触れている。
報道の食い違い
情報源の間で意見が分かれている。第一に、最高議会広報は中止の決定は同日朝にアレクサンドル・コルニエンコ第一副議長主催の協議会で正式に下されたと説明しているのに対し、「欧州連帯」のゲラシチェンコとヴィアトロヴィチは派閥や派閥代表への通知がなく、正式な協議会も開催されなかったと主張している。第二に、ウクライナ pravdaとインターニクス・ウクライナの情報源は協議会の開催自体を確認しているが、すべての派閥代表が適切に通知されたか、参加していたかについては確認できていない。
背景
9月4日の政府質問時間も、首都へのドローン攻撃のため開催されなかった。新任教育大臣アンドリー・ブテンコ氏は9月18日に報告を行う予定だったが、7月にリソヴィイ前大臣の後任として着任していた。当日、ブコヴェルではカルパティア・サミットが開催され、ゼレンスキー大統領がルーマニア、セルビア、ポーランド、スロバキア、チェコ、オーストリア、ハンガリーを含む新たな「カルパティア・エイト」フォーマットの創設を発表した。ポーランドのドナルド・トゥスク首相もサミットに出席した。