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Ferrexpoが約1億ドルを増資で調達、ウクライナ生産再開へ

スイス登記の鉄鉱石グループFerrexpoは9月4日、新株式のプレースメントで約1億ドルを調達した。Kernel創業者アンドリー・ヴェレヴシーが5,000万ドルを提供し、223,424,242株を受け取る。最大の既存株主Fevamotinico(ジェヴァゴ家関連)は179,539,393株を購読する。調達資金は8月の生産停止後にウクライナのポルタヴァ・GZKおよびイェリスティウスキー・GZKの操業再開に充てられる。

要点

  • Ferrexpoが9月4日に実施したプレースメントで、総額約1億ドルを16.5ペンス/株で調達
  • 448,848,484株を発行。既存発行済株式数の約73.1%に相当
  • アンドリー・ヴェレヴシーが5,000万ドルを出資し、224,424,242株を割り当て。保有比率は0%から21.44%へ上昇
  • Fevamotinicoは179,539,393株を購読。保有比率は49.3%から45.3%に低下
  • 8月5日に生産を停止していたが、資金はウクライナの資産における操業再開に使用される
  • プレースメントの完了は9月21日の株主総会での承認が条件。新株は9月22日にロンドン証券取引所での取引開始見込み
  • 既存のFerrexpo株の取引は5月1日から停止されており、9月7日に再開見込み

なぜ重要か

Ferrexpoはウクライナ最大級の鉄鉱石生産者の一つであり、欧州や世界の鉄鋼メーカーへの主要供給元であるため、その経営状態はウクライナの雇用と世界のサプライチェーンの双方に影響する。Kernel創業者アンドリー・ヴェレヴシーによる出資は、同氏が21.4%の株主となることを意味し、ウクライナの大手アグリビジネス/産業グループ間で起きた異例の大型相互投資となる。今回の増資は、安全リスクと港湾封鎖を理由とした8月の生産停止を受けており、ウクライナの鉱業部門への戦争の影響を浮き彫りにしている。

何が起きたか

Ferrexpoは9月4日、448,848,484株の新規株式を1株あたり16.5ペンスでプレースメントし、約1億ドルを調達した。同社はロンドン証券取引所に上場しているが、株価は5月1日から取引停止となっている。8月30日時点の最終価格は28.6ペンスで、今回のプレースメント価格はそれを42.3%下回る水準となった。新株はプレースメント前に発行されている株式数の約73.1%に相当する。最大の投資家はKernel創業者のアンドリー・ヴェレヴシー氏で、5,000万ドルを出資して224,424,242株を割り当てられる。これにより同氏の保有比率は0%から21.44%に上昇する。最大の既存株主Fevamotinico(ジェヴァゴ家関連)は179,539,393株を購読する。プレースメントの完了は9月21日に予定される株主総会での承認が条件となっている。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ語の報道は本件をビジネス戦略の観点から描き、ヴェレヴシー氏の役割とポルタヴァ地域のポルタヴァ・GZKおよびイェリスティウスキー・GZKの操業再開計画を中心に据えている。記事は既存支配株主(Fevamotinico、ジェヴァゴ氏関連)の希薄化と、新たに21.4%を取得したヴェレヴシー氏に焦点を当て、ウクライナの戦略的に重要な生産企業の所有構造の変化として伝えている。また、8月5日の生産停止、港湾封鎖、ロシアのドローンによる貨物船への攻撃といった戦争の影響を資金調達の直接的動機として強調している。

報道の食い違い

Forbes Ukraineのある記事は調達総額1億ドルとヴェレヴシー氏の5,000万ドルの出資に言及しているが、Fevamotinicoの出資額には触れていない。別のForbes UkraineとНВの記事はヴェレヴシー氏を「約5,000万ドル」、Fevamotinicoを「約4,000万ドル」と記載しており、両社の合計約9,000万ドルに対し、残りの約1,000万ドルの内訳は提供された情報源では明らかにされていない。

背景

Ferrexpoはスイス登記の鉄鉱石グループで、ウクライナに主要資産を持つ。ポルタヴァ・GZK(100%)、イェリスティウスキー・GZK(100%)、ビラニウスキー・GZK(99.9%)を傘下に置く。同社は8月5日に安全リスクを理由にウクライナの生産を停止し、その時点で手元資金が9月中旬までしか持たないと発表していた。リース債務を除く純現金ポジションは2025年末の4,700万ドルから2026年6月30日時点で約2,100万ドル、2026年8月28日時点では約1,780万ドルまで減少している。輸出用に計画していた4隻の船舶のうち3隻が港湾で足止めされ続け、1隻は貨物価値500万〜600万ドル相当がロシアのドローンで損傷を受けた。プレースメント前の最大株主であるFevamotinico(コスティアンティン・ジェヴァゴ氏関連)は49.27%を保有していたが、ジェヴァゴ氏は現在、ウクライナの制裁対象となっており、Ferrexpoの主要資産(ポルタヴァ・GZK)に関連する破産手続きに直面していると同社は開示している。Fevamotinicoは、自社の保有比率が45.2%を下回らないこと、ヴェレヴシー氏以外の第三者が増資後に15%超を保有しないことを参加の条件とした。