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米共和党議員フィッツパトリック氏、ウクライナのスタースHIELD利用制限で議会が問責すると警告

米共和党下院議員ブライアン・フィッツパトリック氏は、ウクライナによるスタースHIELD軍事衛星プラットフォームの利用を制限したとされる関係者に対し、徹底した調査と議会公聴会の開催、関連機関や責任者の予算削減など厳しい問責措置を取ると発表した。ゼレンシキー大統領との今週中の会談も予定しているほか、「ロナルド・レーガン・ピース・スルー・ストレングス法」を推進し、トランプ大統領が一方的にロシア産石油への制裁を解除できないようにする姿勢を打ち出した。同党のトム・ティリス上院議員は国防総省内でのスターリンク通信問題に関する調査を開始した。

要点

  • 共和党下院議員ブライアン・フィッツパトリック氏は、ウクライナのスタースHIELD利用制限に関与した当局者に徹底調査と議会公聴会、関連機関の予算削減で問責すると表明
  • フィッツパトリック氏は今週中にゼレンシキー大統領と会談し、スタースHIELDや制裁以及其他の防衛問題を協議する方針
  • 「ロナルド・レーガン・ピース・スルー・ストレングス法」を推進し、トランプ大統領が一方的にロシア産石油への制裁を解除することを阻止する狙い
  • 共和党のトム・ティリス上院議員は、ウクライナ軍が直面するスターリンク通信問題を巡り、国防総省の活動を対象とした独自の調査を開始
  • トランプ大統領はウクライナのスタースHIELDアクセス制限を自身が命じたわけではないと主張

なぜ重要か

フィッツパトリック氏やティリス氏の動きは、ウクライスタへの軍事・技術支援の継続をめぐり、トランプ政権内で制限措置を取ったとされる当局者に対して議会が圧力を強めていることを示す。同時に「ロナルド・レーガン・ピース・スルー・ストレングス法」は、大統領が単独でロシア産石油の制裁を解除することを阻止する歯止めとして位置づけられており、ウクライナ支援重視派の議員が立法面からも対抗策を打ち出している。ホワイトハウスが制限発動を否定する中で、議会との間に明確な溝が生じている点が重要である。

何が起きたか

共和党下院議員ブライアン・フィッツパトリック氏は、ウクライナのスタースHIELD軍事衛星プログラムへの利用制限に関与したとされる米当局者に対し、徹底的な調査、議会での公聴会開催、関連機関および責任者への即時の厳罰的予算削減を含む完全な説明責任を追及すると発表した。氏はゼレンシキー大統領およびそのチームと今週中に会談し、スタースHIELD、制裁、その他ウクライナ防衛に関する問題を協議する意向を表明。さらに、自身が過去に提案した「ロナルド・レーガン・ピース・スルー・ストレングス法」を改めて推進し、トランプ大統領が一方的にロシア産石油への制裁を解除できないようにする方針を打ち出した。同じく共和党のトム・ティリス上院議員は、ウクライナ軍が直面するスターリンク衛星通信の問題を受けて、国防総省内での活動を対象とした独自の調査を開始した。これに対しトランプ大統領は、ウクライナのスタースHIELDアクセス制限を自身が指示したわけではないと公に否定している。

ウクライナメディアの見方

ウクライナメディアは本件を、ウクライナ支援を重視する米議員らがトランプ政権内の一部当局者の動きを牽制し、スタースHIELDを含む軍事・技術支援の維持・拡大を図ろうとする動きとして報じている。フィッツパトリック氏のゼレンシキー大統領との会談予定や、同氏の対露強硬姿勢が強調され、ウクライナ支援が米国議会内で依然として強力な支持基盤を持っていることが示されている。またティリス上院議員による国防総省内調査の開始は、ウクライナ軍の通信能力に直接影響する問題への議会の関与拡大を示すものとして報じられた。

報道の食い違い

トランプ大統領はウクライナのスタースHIELDアクセス制限を指示していないと主張しているが、フィッツパトリック氏ら議員側は制限を行ったとされる当局者への議会問責措置を公に警告しており、ホワイトハウスと一部の議員との間で事実認識の食い違いが生じている。

背景

スタースHIELDは、ウクライナ軍が戦闘で利用するスペースXの衛星通信技術である。背景には、2024年にウクライナ軍が同プラットフォームの使用を開始し、標準的なスターリンク端末では160km/hを超える速度での運用に制限があったため、高速移動するドローンに必要な軍用バージョンが必要とされていた事情がある。同法は、米ロ間のいわゆる「ディーゼル取引」が報じられた後にフィッツパトリック氏が提案したものとして紹介されている。