公開: · 更新:

ウクライナ軍、占領下のオレシキへ2回目の人道支援ドローン輸送を実施

10月4日の夜、ウクライナ軍はロシア占領下にあるヘルソン州オレシキへドローンを使い、約4トン・約400パック(食料、医薬品、子ども用品)の人道支援物資を2回目となる輸送作戦を実施した。国防隊第11旅団と第34ヘルソン連隊が主導し、海兵部隊や国境警備隊と連携。 Interior Minister Ivan Vyhivskyi(イヴァン・ヴィーヒウスキー内相)が作戦を報告し、外相のAndrii Sybihaもロシアによる住民孤立化を批判した。

要点

  • 10月4日の夜、ウクライナ軍はヘルソン州オレシキへの2回目のドローン人道支援を実施
  • 約4トン、約400パック(食料・医薬品・子ども用品)が輸送された
  • 国防隊第11旅団(フルシェフスキー命名)と第34ヘルソン連隊が主導し、第30海兵団団・第34独立海兵旅団「ボリスフェン」・国家国境庁第79国境隊と連携
  • 内相Ivan Vyhivskyiが作戦を発表、参加部隊や支援物資を集めた地域社会に謝意を表明
  • ドローン部隊「Perun」は食料輸送に加え、占領地域から動物6匹を救出
  • 9月27日にも約4トンの食料をドローンで100カ所へ届けており、ロシアが住民からこれらを没収していると報じられた
  • 国連人権監視団は5月26日以降、通常の食料供給がオレシキに届いていないと報告

なぜ重要か

この作戦は、ロシアが課す人道封鎖をドローンで突破するという、ウクライナの新しい支援手法を示す。国際監視団は5月26日以降オレシキに通常の食料が届いていないと報告しており、ヘルソン州占領地域の人道状況が悪化を続ける中で、ウクライナ側は住民の命をつなぐため軍事的にも複雑な後方作戦を展開している。

何が起きたか

10月4日の夜、国防隊第11旅団(ミハイロ・フルシェフスキー命名)と第34ヘルソン連隊は、第30海兵団団、第34独立海兵旅団「ボリスフェン」、国家国境庁第79国境隊と連携し、ロシア占領下のオレシキへの2回目となるドローン人道支援を実施した。食料・医薬品・子ども用品を含む約400パック、約4トンが市の各所へ届けられた。ドローン部隊「Perun」は輸送に加え、占領地域から動物6匹を救出。内相Ivan Vyhivskyiが作戦を報告し、参加した部隊や支援物資を集めたコミュニティに感謝した。外相Andrii Sybihaは、ロシアが住民を外界から孤立させ食料供給を妨害してきたと非難した。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ側の報道は、内相Vyhivskyiや外相Sybihaといった政府高官や、特定部隊(国防隊第11旅団、第34ヘルソン連隊、海兵隊、国境警備隊、ドローン部隊「Perun」)の役割を大きく取り上げ、愛国的な戦友意識と部隊の誇りを前面に出す傾向がある。オレシキ住民を「人質」と位置づけ、ロシアを封鎖・食料没収・避難妨害の主体として描く。

報道の食い違い

情報源によって2点の食い違いがある。一つは動物の救出を誰が担当したかで、多くはドローン部隊「Perun」が6匹を救出としたが、別の報道は国防隊第11旅団の「Bolharichi」特殊目的中隊が猫1匹と子猫5匹を救出としている。もう一つは内相姓の綴りで、Vyhivskyi/Vyhivsky/Вигівськийが混在している点。

背景

オレシキは2022年2月の全面侵攻直後からロシアに占領され、ドニプロ川左岸に位置する。国連人権監視団は5月26日以降、通常の食料供給が届いていないと報告。ヘルソン州軍事行政府は住民約2,000人(うち約50人が子ども)が食料・水・電気・医薬品を十分に得ていないと見積もる。9月27日に約4トンの食料をドローンで100カ所へ届ける第1回大規模作戦を実施。9月19日には全ウクライナ教会・宗教組織評議会が「人道的大惨事の瀬戸際」と宣言し、20日にシビハ外相が国連総会に状況提起すると表明した。ロシア当局は住民からドローンで届けられた食料を没収し、所持を「ウクライナ軍との協力」の口実に使うとも報じられている。