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IAEA、ザポリージャ原発周辺のドローン攻撃を報告──8度目の局地停戦を交渉中

国際原子力機関(IAEA)は、占領下のザポリージャ原子力発電所(ZNPP)周辺でドローン攻撃が相次ぎ、近隣のザポリージャ火力発電所(ZTES)の変圧器や外部の放射線モニタリングステーションが被害を受けたと報告した。ラファエル・グロッシー事務局長は両陣営と修理作業を可能にする新たな局地停戦を交渉しており、IAEAがZNPPへの外部電力供給回復のために仲介する停戦としては8度目となる。

要点

  • IAEAは9月19日、20日、27日にザポリージャ火力発電所(ZTES)への攻撃を報告した
  • 攻撃によりZNPPへの外部電力供給に重要なZTESの変圧器が損傷した
  • 9月22日の攻撃でZNPP構外にある放射線モニタリングステーションが機能を停止した
  • グロッシー事務局長はZTESでの修理作業に向けた新たな局地停戦を両陣営と交渉中
  • 成功すればIAEAがZNPPへの外部電力回復のために仲介する8度目の局地停戦となる
  • 戦争開始以降、ZNPPは外部電力を複数回失い、本年だけでも15回のブラックアウトが発生したとされる

なぜ重要か

損傷した変圧器は占領下ザポリージャ原発への外部電力供給に不可欠であり、戦争中すでに外部電力を失う事態が繰り返されてきた。さらに、外部の放射線モニタリングステーションの喪失は、IAEAによる放射能レベルの監視能力を低下させる。グロッシー事務局長が交渉中の局地停戦は8度目であり、占領下原発周辺で核安全上のリスクが繰り返し生じていることを浮き彫りにしている。

何が起きたか

IAEAは、占領下のザポリージャ原子力発電所(ZNPP)周辺でここ数週間ドローン攻撃が相次ぎ、核安全を脅かしていると報告した。9月19日、20日、27日には近隣のザポリージャ火力発電所(ZTES)が攻撃され、ZNPPへの外部電力供給に重要な変圧器が損傷した。9月22日には、ZNPP構外にある放射線モニタリングステーションが攻撃により機能を停止し、発電所周辺の放射線レベル監視能力が低下した。IAEAのラファエル・グロッシー事務局長は両陣営とZTESでの修理作業を可能にする新たな局地停戦を交渉中であり、実現すればIAEAがZNPPへの外部電力供給回復のために仲介する8度目の停戦となる。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ語の報道は、攻撃を占領下ザポリージャ原発への核安全上の脅威として位置づけ、ZTESの変圧器への損傷と放射線モニタリングステーションの喪失を強調している。また、戦争中にZNPPが外部電力を繰り返し失ってきた経緯に触れ、IAEAが仲介する局地停戦が8度目となる点を取り上げ、占領下でも原発への電力供給を維持しようとしているウクライナの役割を前景化している。

報道の食い違い

提供された情報からは、ZNPPやZTES近郊の個々の攻撃の実行主体は特定されていない。IAEAは攻撃とその被害を報告しているが、ドローンの帰属については明らかにしていない。また、提供された事実には5月30日の事案が含まれており、ロシア国営ロスアトムがウクライナ軍による6号機機械室へのドローン攻撃だと主張したのに対し、ウクライナ軍「南」方面軍はこれを否定し、IAEAの査察では損傷とドローンの破片が確認されたものの、ドローンの所有主体は特定されなかった。

背景

ザポリージャ原子力発電所は2022年3月初頭にロシアに占領され、以降ロシアの支配下にある。IAEAミッションは2022年9月からZNPPに常駐している。9月7日、ウクライナの電力技術者がZNPPへの外部電力を供給する「フェロスパヴナ1号」線の運転を復旧させた。提供された報道によると、ZNPPは本年だけでも外部電力を失いディーゼル発電機で運転する事態を15回経験しており、最長の大規模停電は約1か月続き、2025年9月23日から10月23日まで続いたとされる。この停電はロシアの攻撃が原因と報じられている。エネルホダルへの攻撃ではZNPP職員の死者も報告されている。