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米国防総省がAutoWarCom新設とProject Meridianを発表、マスク氏らを起用

米国防総省はピート・ヘグゼス長官が新たなAutonomous Warfare Command(AutoWarCom)の設立と、120日間の研究プロジェクト「Project Meridian」を発表した。Project Meridianにはイーロン・マスク、パーマー・ラッキー、ニュート・ギングリッチ氏が起用された。AutoWarComは2027年10月の稼働開始を予定し、無人・自律型兵器システムの開発・配備を加速させる。背景には米国がウクライナのドローン生産規模に大きく後れをとっているとの認識がある。

要点

  • 国防総省がAutonomous Warfare Command(AutoWarCom)を新設すると発表
  • AutoWarComは2027年10月の稼働開始予定で、四つ星将軍が指揮する予定
  • 120日間の研究プロジェクトProject Meridianにはマスク、ラッキー、ギングリッチの3氏を起用
  • 国防総省報道発表によればマスク氏はProject Meridianを共同主導するとされる
  • 国防総省は米国がウクライナのドローン生産規模に大きく後れをとっていると公に認めた
  • ウクライナの企業6社が米国内のGauntlet II試験に招かれ、いずれも米企業との合弁設立を進めている

なぜ重要か

国防総省が自律型・無人戦闘システム専用の司令組織を新設し、その将来像を研究するために著名なテック業界・政治関係者まで招いたことは、米国の国防優先事項における大きな制度的転換を示すものである。同時に米国がウクライナのドローン生産能力に後れをとっているとの公的な認識は、ウクライナの戦場経験が米軍の近代化を動かす構造的な位置づけを浮き彫りにする。

何が起きたか

米国防総省はピート・ヘグゼス長官のもと、Autonomous Warfare Command(AutoWarCom)の新設と120日間の研究プロジェクト「Project Meridian」の開始を発表した。AutoWarComはドローン、ロボット、その他の自律型戦闘システムの開発・配備を担当し、2027年10月の稼働開始が予定されている。指揮には四つ星将軍が就く予定だが人選は未定。Project MeridianにはSpaceX創業者のイーロン・マスク、Anduril創業者のパーマー・ラッキー、元下院議長のニュート・ギングリッチ氏が起用された。国防総省報道発表によればマスク氏はProject Meridianを共同主導するとされる。研究対象は「地下からcisunar空間まで」の広範な戦争領域に及び、次世代戦場での「絶対的な」技術的優位を目標とする。最終報告には結論・提言に加え機密扱いの附属書が含まれる見込み。

ウクライナメディアの見方

ウクライナの報道は、マスク氏の起用をトランプ政権下の米国政府への復帰として強調している。記事は国防総省の動きを、ウクライナのドローン能力にキャッチアップしようとする試みとして位置づける。同時に、ウクライナの企業6社が米Gauntlet II試験に参加し、米企業との合弁設立を進めていること、米国内での生産の現地化こそが将来の契約の前提条件となっていることを同じ文脈の中に置き、ウクライナの戦場経験と産業基盤が米国の無人機戦略に組み込まれつつある現状を描いている。

報道の食い違い

報道機関はマスク氏のProject Meridianにおける正確な役割について一致していない。一部の情報はヘグゼス氏がマスク氏をプロジェクトに「招いた」とのみ伝えるが、別の情報では国防総省の報道発表を引いてマスク氏がラッキー氏・ギングリッチ氏とともにProject Meridianを「共同主導する」とされている。

背景

国防総省はこれまで、米国がウクライナのドローン生産規模に大きく後れをとっていることを認めており、米当局者はウクライナが2026年に小型攻撃FPVドローンを600万〜700万機製造できる可能性があると見積もっている。米国は小型UAV部品の完全なサプライチェーン構築も並行して進めている。マスク氏は2025年4月にトランプ大統領がDOGE(政府効率化省)の終了を発表するまでその組織を率いており、2026年5月末にはReutersがSpaceXが米軍向けのStarlink接続費用を5倍に引き上げたと報じた。