ウクライナ軍「ヴィヴァルディ」作戦でドネツク北部で125平方キロ奪還、第2段階終了を発表
ウクライナ軍第3軍団は、ドネツク州北部で進める攻勢「ヴィヴァルディ」作戦の第2段階を終了したと発表した。司令官アンドリー・ビレッキー氏は9月20日、シャンドリホロヴェとデリロヴェの解放、およびドロビシェヴェの完全制圧を表明。第1段階と合わせて125平方キロをウクライナ軍の支配下に回復し、そのうち50平方キロが再解放された。第3軍団はスラブャンスク・クラマトルスク都市群を取り囲もうとするロシア軍の計画を阻止したと述べた。
要点
- 作戦名「ヴィヴァルディ」、ドネツク州北部で第3軍団が指揮
- 9月15日にビレッキー氏が作戦開始を初公表、9月20日に第2段階終了を表明
- 第1段階でセレッドニエを解放、コロヴィィヤール、ノヴォセリフカ、ヤロヴァ、オレクサンドリフカを掃討
- 第2段階でシャンドリホロヴェとデリロヴェを解放、ドロビシェヴェを完全制圧
- 2段階合計で125平方キロ(うち50平方キロが再解放)を支配下に回復
- ロシア側の人的損失は第1段階で約1500人、第2段階で約800人、合計3000人超と報告
- DeepState監視プロジェクトがシャンドリホロヴェとデリロヴェの解放を確認
- 第3軍団は重爆ドローンで地上ロボット複合体(NRK)を敵後方10km超に展開、世界初と主張
なぜ重要か
「ヴィヴァルディ」作戦は、ドネツク州北部におけるウクライナ軍の継続的な攻勢として確認されたものだ。この地域ではロシア軍がスラヴャンスク・クラマトルスク都市群の包囲を推し進めていた。第1・第2段階合計で125平方キロ(うち50平方キロが再解放)を支配下に戻し、ウクライナ軍司令部はロシア軍の人的損失を3000人超と推定。ISWは本作戦がドンバスにおけるウクライナ「要塞都市の帯」包囲の試みを頓挫させたと評価し、ウクライナ軍指揮部は2026年だけでなく2027年初頭までのロシア側の計画も壊滅させたと位置づけた。さらに第3軍団は、重爆ドローンで地上ロボット自爆複合体(NRK)を敵後方10キロ超に展開したとして世界初と主張し、作戦の技術的な新機軸として注目されている。
何が起きたか
ウクライナ軍第3軍団がドネツク州北部で進める攻勢「ヴィヴァルディ」の第2段階が9月20日に終了した。同軍団司令官アンドリー・ビレッキー氏が、シャンドリホロヴェとデリロヴェの解放、およびドロビシェヴェの完全制圧を表明した。9月15日に作戦開始が初公表された後、第1段階ではセレッドニエの解放と、コロヴィィヤール、ノヴォセリフカ、ヤロヴァ、オレクサンドリフカの掃討が確認された。第1段階では75平方キロが掃討され、さらに10平方キロが再解放された。第2段階では追加で40平方キロが回復され、2段階合計で125平方キロ(うち50平方キロが再解放)がウクライナ軍の支配下に戻った。ロシア側の人的損失は第1段階で約1500人、第2段階で約800人、合わせて3000人超と第3軍団は報告した。同軍団はまた、ロシア軍の精鋭無人機部隊「ルビコン」がスラヴャンスク方面での大きな損失によりリムノ・ボリヴァ方向から離脱したと9月18日に発表した。さらに重爆ドローンでNRK(地上ロボット自爆複合体)を敵陣地後方10キロ超に展開したとして世界初の実施と主張した。DeepState監視プロジェクトはシャンドリホロヴェとデリロヴェの解放を確認している。
ウクライナメディアの見方
ウクライナ側報道は一様に「ヴィヴァルディ」を成功裏に進む攻勢として描いている。第3軍団のビレッキー司令官とホルバテンコ副司令官が公式の発信源として繰り返し登場し、作戦はスラブャンスク・クラマトルスク都市群のロシア軍による包囲を阻止し、2026年以降さらには2027年初頭までのロシア側の計画を壊滅させたと位置づけられた。報道は領土回復(125平方キロ、うち50平方キロが再解放)、ロシア側の人的損失(3000人超)、無人機部隊「ルビコン」のリムノ方向からの撤退、重爆ドローンによるNRKの世界初の展開といった具体的な成果を強調。DeepState監視プロジェクトが独立した確認者として繰り返し言及され、第3軍団の主張に第三者的な裏付けを与えている。ロシア側の手法は「肉弾攻撃」、壊乱した部隊が「挽き肉にされていく」、イズユームやバラクリア、スラブャンスク、クラマトルスクなど後方地域への航空爆撃やシャヘド使用といった強い言葉で批判されている。参加部隊として第60独立機械化旅団、第125独立重機械化旅団、第3独立突撃旅団、第21独立海軍特殊目的分遣隊「クラーケン」、第3特殊偵察大隊、第25独立特殊目的大兵団、第66独立機械化旅団、第8SSO連隊第85戦術グループ、国防情報総局特殊部隊「アルタン」、第10移動境界分遣隊「ドゾル」などが挙げられている。
海外メディアの見方
本件に関する国際的な枠組みでの独自情報は、合成資料には明示的に含まれていない。
報道の食い違い
出典の間で領土回復規模の解釈が分かれている:フランスのOSINT分析家クレマン・モラン氏は、4か月間の反攻勢で200平方キロ以上が開放されたと主張したのに対し、第3軍団の公式発表は第1・第2段階合計で125平方キロが支配下に回復し、そのうち50平方キロが再解放されたというものだった。第1段階におけるロシア側無人機の損失については、多くの出典が「1万2000機超」と報じる一方、別の出典では「数百単位の装備」と総括する表現も見られた。
背景
ドネツク州北部でのウクライナ軍攻勢「ヴィヴァルディ」は第3軍団が指揮し、司令官アンドリー・ビレッキー氏、副司令官兼参謀長ペトロ・ホルバテンコ氏が率いている。ビレッキー氏が9月15日に作戦を初公表し、ホルバテンコ氏が9月19日に続報、さらに9月20日に第2段階の終了が発表された。ホルバテンコ氏によれば、チョルヌィー・ジェレベツ川西岸のロシア軍橋頭堡の排除は、イズユーム経由で南からスラブャンスク・クラマトルスク都市群を包囲し、ハルキウ、ドニプロペトロウスク、ポルタヴァ州方面への進攻というロシア軍の計画を頓挫させた。ロシア軍はスラブャンスクおよびクラマトルスク方面での進攻を断続的に続けており、航空とシャヘドを用いてイズユーム、バラクリア、スラブャンスク、クラマトルスクなど後方地域を攻撃している。第3軍団は9月18日、ロシア軍の精鋭無人機部隊「ルビコン」が「ヴィヴァルディ」での大きな損失によりリムノ・ボリヴァ方向から撤退したと発表した。