ICAO、ウクライナのロシア領空危険視を全加盟国に伝達と外相
国際民間航空機関(ICAO)はウクライナのロシア領空の危険性に関する書簡に正式に回答し、ウクライナの立場を全加盟国に伝達した。ウクライナの安德リー・シビハ外相が明らかにし、航空会社・保険会社などに対しロシアでの運航停止を呼びかけた。
要点
- ICAOがウクライナの書簡に正式回答し、ロシア領空飛行の危険性に関するウクライナの立場を全加盟国に伝達した。
- シビハ外相がICAOの対応に謝意を表明した。
- ウクライナは9月初旬、軍事活動の活発化を踏まえロシア領空は民間航空にとって危険とICAOに正式通知していた。
- シビハ外相は国際航空会社・保険会社・航空業界関係者に対し、脅威を深刻に受け止めロシアでの運航を停止するよう求めた。
- シビハ外相はロシアがミサイル・ドローン攻撃で意図的に空域と市民を恐怖に陥れていると非難した。
なぜ重要か
ウクライナの警告を国際航空機関が正式に認め、全加盟国に伝達したことで、ロシア領空を飛行し続ける航空会社・保険会社・運航者への国際的な圧力が高まる。シビハ外相はロシアのミサイル・ドローン活動がウクライナの近隣諸国やNATO諸国の空域・航空交通にも影響を及ぼしていると指摘し、ロシアの行動を民間航空の安全に直結する問題として国際的な議論の俎上に載せようとしている。
何が起きたか
ICAOは、ウクライナのロシア領空の危険性に関する書簡に対し正式に回答し、ロシア領空での飛行継続のリスクに関するウクライナの明確な立場を全加盟国に伝達した。シビハ外相はこれに謝意を表し、加盟国として民間航空の保護に取り組む姿勢を確認した。9月初旬、ウクライナは軍事活動の活発化を理由にロシア領空は民間航空にとって危険であるとの通知をICAOに送っていた。シビハ外相はまた、ロシアによる意図的な空域の「テロ化」を非難し、国際航空会社・保険会社・航空業界関係者に対してロシアでの運航停止を求めた。
ウクライナメディアの見方
ウクライナの報道はシビハ外相の発言を中心に据え、ICAOを通じたウクライナの外交主導を強調している。ロシアが民間航空を危険にさらしている側であるという非難と、民間航空の安全確保にコミットするウクライナという対比を前面に出す枠組みが取られている。
背景
9月初旬、ウクライナは軍事活動の活発化を受けたロシア領空の民間航空上の危険性をICAOに正式に通知し、全関係者に回避を呼びかけていた。シビハ外相によれば、ウクライナの防衛軍は全面侵攻の開始以降、ロシアのドローンやミサイルの迎撃を続けてきた。加えて、ロシアのドローンやミサイルは近隣諸国の空域を脅かし、NATO諸国でも航空交通を定期的に混乱させていると外相は述べた。