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ウクライナ国境警備局:ベラルーシがロシア「シャヘド」無人機の信号中継器を再稼働させた

ウクライナ国家国境警備局のアンドリー・デムチェンコ報道官は、ベラルーシが自国領内の中継器(リピーター)を再稼働させ、ロシア軍の「シャヘード」「ジェルベラ」無人機の信号を強化していると述べた。これによりロシア無人機はリウネ、ボリン、リヴィウ各州を含むウクライナ西部の奥深くまで侵入できるようになり、ポーランド国境に近いヤホディン検問所への攻撃も中継器の支援下で実施されたという。デムチェンコ氏は、6月のゼレンスキー大統領の警告後にいったん停止されていた中継器が再び稼働したと説明。9月13日にはヤホディン駅でロシア無人機が旅客列車の機関車に命中したが、事前警報により乗客は15分前に避難しており死傷者は出ていない。デムチェンコ氏はまた、現時点でベラルーシ側にウクライナ国境付近で侵攻準備の打撃集団は確認されていないと付け加えた。

要点

  • デムチェンコ報道官:ベラルーシが「シャヘード」「ジェルベラ」無人機の信号を増幅する中継器を再稼働させた
  • ロシア無人機はロシア領から発射後、ベラルーシ国境付近で中継信号を受信し、ウクライナ領内深くへ進入
  • リウネ、ボリン、リヴィウなどウクライナ西部の各州が中継器の支援を受けた攻撃の対象となっている
  • ポーランド国境に近いヤホディン検問所への攻撃はベラルーシ側の中継器の支援下で実施された
  • 6月のゼレンスキー大統領の警告後、ベラルーシ側はいったん中継器を停止していたが現在は再稼働させている
  • 9月13日朝、ヤホディン駅で約2km離れたポーランド国境近くの旅客列車機関車に無人機が命中、事前警報により15分前に避難、負傷者なし
  • デムチェンコ氏:ベラルーシ国境沿いに侵攻準備の打撃集団は現在のところ認められない

なぜ重要か

ベラルーシ側の中継器の再稼働により、ロシア軍は再びウクライナ西部の深い地域、ポーランド国境付近の標的を含む地域への攻撃能力を取り戻すことになる。これはNATO・EU圏との境界付近にある重要なインフラへの攻撃リスクを高めるものであり、ウクライナの防空と、ベラルーシがロシアの侵攻戦争において再び積極的な共犯者となっているという問題を改めて浮き彫りにする。

何が起きたか

ウクライナ国家国境警備局のアンドリー・デムチェンコ報道官は、ロシアの「シャヘード」「ジェルベラ」型無人機の信号を増幅する中継器がベラルーシ領内で再稼働されていると発表した。これらの中継器は、ロシアの無人機がリウネ、ボリン、リヴィウといったウクライナ西部の各州を含む奥地まで飛行できるようにするもので、ポーランド国境沿いのヤホディン検問所への最近の攻撃も中継器の支援下で行われたとされる。デムチェンコ氏はさらに、ロシア無人機はロシア領から発射され、ウクライナ領内深くに進入するためベラルーシ国境付近で中継器からの信号を受信していると説明した。同氏は、ゼレンスキー大統領が中継器の問題についてベラルーシ側に警告を発していたこと、そしてこの警告を受けてベラルーシ側が中継器をいったん停止させていたが、現在は再び稼働させていることを明らかにした。一方、ベラルーシ国境沿いでは侵攻準備が整った打撃集団の集結は確認されていないとされる。9月13日の朝、ロシアの無人機がヤホディン駅でポーランド国境からおよそ2km離れた地点を走行中の旅客列車の機関車を直撃した。列車には欧州の政治家らが乗っていたとされるが、監視グループからの事前警報により15分前に乗客が避難していたため死傷者はいなかった。9月16日にはゼレンスキー大統領によると、リウネ州コヴェリで別の電気機関車がロシアの攻撃を受けた。情報本部長のオレフ・イヴァシェンコ氏は9月11日付の英紙タイムズ紙とのインタビューで、ベラルーシの一部の中継器がロシアの攻撃を支援しうると述べていた。ウクライナ義勇軍報道官のセルヒー・ブラチュク氏は、ベラルーシ側の中継器に対処する手段をウクライナは多く持っているとしたが、具体的な方法には言及しなかった。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ側の報道は、国家国境警備局のアンドリー・デムチェンコ氏、情報本部のオレフ・イヴァシェンコ氏、ウクライナ義勇軍のセルヒー・ブラチュク氏といった当局者の発言を中心に構成されている。これらの情報源はベラルーシを単なる中立の存在ではなく、ロシアによるウクライナ領土砲撃に積極的に加担する主体として描いている。ウクライナ各紙は、6月にゼレンスキー大統領がベラルーシ側に行った最後通告、中継器の一時的な停止、そしてその再稼働という経緯を、あえて方針を転換したベラルーシの意図的な行動として強調している。また、ポーランド国境に近いヤホディンへの攻撃や9月16日のコヴェリへの攻撃とベラルーシ側の中継器との関連を直接的に結びつけ、列車の乗客に欧州の政治家らが含まれていたことにも注目している。

背景

ベラルーシ領内に設置されている中継器は、ウクライナの標的を精密に狙うロシア軍の能力にとって重要な要素となっていると、ウクライナの当局者や情報機関は繰り返し述べてきた。2025年6月19日、ゼレンスキー大統領はベラルーシに対し、ロシア軍によるウクライナ領内の攻撃の誘導に使用されている中継設備を自ら解体するよう1週間の猶予を与え、従わない場合はウクライナが「相応の措置」を取る可能性に言及した。同年6月22日までに中継器は停止されたと報じられたが、その後ベラルーシ側がこれらを再び稼働させたことが、現在の国境警備局の発表で示されている。ヤホディンはリウネ州ヴォリン州に位置する、ウクライナ西部とポーランドを結ぶ国際道路の主要な国境検問所の一つである。9月13日の攻撃に先立ち、ヤホディン駅では欧州の政治家らを乗せた列車が出発防止したものの、攻撃時点で駅には別の列車が停車中だった。