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ウクライナ軍がドローンで露ウラルヒム社「アゾト」工場を攻撃、ベルーズニキで技術工程が完全停止

2026年9月11日の朝、ロシア・ペルミ地方ベルーズニキの化学企業ウラルヒム社の「アゾト」工場がドローン攻撃を受けた。プラント従業員は爆発が発生し、技術工程が完全に停止したと報告。映像では煙が立ち上る様子が確認された。ロシア国防省は同地域上でドローンを迎撃したと主張しているが、ウクライナ側OSINTチャンネルと従業員は着弾と被害発生を確認している。

要点

  • 2026年9月11日の朝、ロシア・ペルミ地方ベルーズニキの「アゾト」工場(ウラルヒム社系列)がドローン攻撃を受けた
  • 攻撃後、プラント上空に煙が確認され、従業員は連続爆発と技術工程の完全停止を報告
  • 露国防省は同地域上でドローン36機を撃墜したと主張、ペルミ地方知事ドミトロ・マーホーニン氏も同様の声明を発表
  • アゾトはロシア最大の窒素肥料生産拠点であり、火薬製造に必要な化学製品の唯一の供給元
  • 工場の濃硝酸はペルミ火薬工場、ソリカムスクの「ウラル」工場、アレクシンスキー化学コンビナート、ビyskオレウム工場など露軍事工業複合体の企業に供給されている
  • アゾトの敷地面積は約140ヘクタール、生产棟約90棟、従業員約2500人を擁する
  • ベルーズニキはウクライナ国境からおよそ1500kmの距離に位置し、2025年秋にも同工場はドローン攻撃を受けていた

何が起きたか

2026年9月11日の早朝、ロシア・ペルミ地方ベルーズニキにある化学企業ウラルヒム社の系列工場「アゾト」がドローン攻撃を受けた。攻撃後、工場敷地の上空に煙が立ち上る様子が目撃され、プラント従業員は一連の爆発が発生し、技術工程が完全に停止したと伝えた。露国防省は同地域上でドローンを撃墜したと主張し、ペルミ地方知事ドミトロ・マーホーニン氏も36機のドローンが非住宅地に落下したと発表。露側は死者はいないとしている。

同日午前5時(モスクワ時間)から、ペルミのボーリショエ・サヴィノ空港では航空機の離発着に一時的な制限が敷かれた。ベルーズニキとソリカムスクでは数時間にわたり空襲警報が鳴り、モニタリング・チャンネルはペルミ地方上空でのドローンの動きを記録していた。ウクライナの監視Telegramチャンネル「Exilenova+/Supernova+」と国家安全保障国防会議の偽情報対策センター所長アンドリー・コヴァレンコ氏が、ペルミ地方の化学工場へのドローン攻撃を裏付ける映像を公開した。コヴァレンコ氏は、同工場がロシアの打撃航空手段向け火薬製造に関与していると指摘した。

アゾトはベレーズニキ化学コンビナートの法的後継企業であり、アンモニア、硝酸、アンモニアおよびカリウム硝石、尿素などの化学製品を生産する。ロシア最大の窒素肥料生産拠点であり、火薬製造に必要な特定の化学製品の唯一の供給元とされる。同工場の濃硝酸は、露軍事工業複合体の火薬・火工品製造企業に供給されている。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ側報道は、攻撃をウクライナ軍ドローンによるものと明示し、アゾトを露軍事工業複合体向けの化学品を供給する唯一の供給元であるとして正当な軍事目標に位置づけている。国家安全保障国防会議の偽情報対策センター所長アンドリー・コヴァレンコ氏がストライキの映像を公開し確認したことに加え、ウクライナ国境からおよそ1500kmの深部まで到達するウクライナのドローン能力の長射程性が強調されている。報道は爆発、煙、技術工程の完全停止など、ロシア側への影響を強調し、2025年秋に同工場がドローン攻撃を受けた事例を引き合いに出し、この戦略的施設に対する反復的な攻撃パターンを示している。

報道の食い違い

露国防省とペルミ地方知事ドミトロ・マーホーニン氏は、地域上でドローン36機を撃墜したと主張し、死者はいないと発表した。一方、ウクライナのOSINTチャンネル「Exilenova+/Supernova+」と工場従業員は、爆発の発生、煙、技術工程の完全停止など、命中と被害が発生したことを報告している。さらに、ベルーズニキのアゾトのみが標的とされたとする報道がある一方、ソリカムスクの「ウラル」工場は別企業であり、本事件には直接関与していない点に留意すべきである。一部の報道では、攻撃はアゾトに加えグバハの化学工場「メタフラクス・ケミカルズ」にも及んだ、あるいは及んだ可能性があるとされており、知事はペルミ地方で2つの工業施設が攻撃を受けたと述べている。

背景

アゾトはウラルヒム社の一部であり、ベレーズニキ化学コンビナートの法的後継企業。アンモニア、硝酸、アンモニアおよびカリウム硝石、尿素などの化学製品を生産する。複合施設は約140ヘクタールの敷地に約90棟の生産棟を擁し、約2500人が勤務する。攻撃前、ベルーズニキとソリカムスクでは数時間にわたり空襲警報が鳴り、モニタリング・チャンネルはペルミ地方上空でのドローンの動きを記録していた。