赤十字国際委員会、2024年からロシア拘束のウクライナ捕虜にアクセスできず
赤十字国際委員会(ICRC)の報道官は9月18日、ロシアに拘束されているウクライナ軍捕虜へのアクセスが2024年から完全に失われていることをロイターに確認した。ロシア側は拷問を否定しているが、国連調査官は組織的な虐待の証拠を収集しており、ウクライナ側はこの間に少なくとも375人が帰還しなかったと報告している。
要点
- ICRCは2024年からロシア側のウクライナ捕虜施設にアクセスできていない
- 9月18日、ICRC報道官がロシアによるアクセスの遮断をロイターに確認
- ICRCのスパリチッチ大統領は7月のロシア訪問でアクセス問題を提起
- 国連調査団はロシア収容施設での組織的拷問の証拠を収集
- ロシアは拷問や虐待を一貫して否定
- ウクライナ国家調整本部によると、少なくとも375人が帰還せず、その遺体の一部に虐待の痕跡
- ジュネーブ諸条約はICRCに捕虜訪問と状況確認の権限を付与
何が起きたか
9月18日、ICRCの報道官はロイターに対し、ロシアに拘束されているウクライナ軍捕虜への同委員会のアクセスが2024年から完全に断たれていることを確認した。ICRCのミリヤナ・スパリチッチ大統領は7月にロシアを訪問した際、この問題を直接提起しており、拘留環境に関するより大きな透明性を求めていた。国連の捜査官は、ロシア国内の収容施設におけるウクライナ人捕虜への組織的な拷問について証拠を収集済みだが、ロシア側は拷問や虐待を一貫して否定している。ジュネーブ諸条約はICRCに対し、捕虜を訪問しその扱い・食料・医療へのアクセスを検証する権限を明記しているが、ロシアは同委員会の職員が国内約180カ所の刑務所のうち一部にしか入れない状態が続いていると報じられている。
ウクライナメディアの見方
ウクライナの報道機関(ZN.UA、LB.ua)はいずれも、ロイターの報道に基づき、ロシアがICRCのアクセスを長期にわたって遮断している問題を強調している。論調は、ロシアの否定と国連が文書化した組織的虐待の証拠との対比に重点を置いており、ウクライナの制度的立場——ドミトロ・ルビネツ人権オンブズマンや国家調整本部——が前面に出されている。少なくとも375人が帰還せず、遺体の一部に拷問と医療拒否の痕跡があったという事実が強調され、問題がウクライナにとって持つ具体的な影響が際立っている。
報道の食い違い
二つのウクライナ情報源の間で、ICRC大統領の表記に食い違いがある。一方は「ミリヤナ・スパリチッチ(Mirjana Spoljaric)」としているが、もう一方は「スヴィトラーナ・スパリャリチ(Svitlana Spolyarich)」と記している。
背景
ICRCはスイスに本部を置き、1949年のジュネーブ諸条約の下で活動しており、同条約は捕虜を訪問し、その状況、扱い、食料、医療へのアクセスを点検する権利を定めている。2025年2月の時点で、ロシアは180を超える懲罰植民地(刑務所)でウクライナ人を拘留しているとされ、ICRCの代表者はそのうちのいくつかの施設にしかアクセスできない状況だった。ICRCのミリヤナ・スパリチッチ大統領は7月のロシア訪問でこの問題を提起し、拘留状況についてより大きな透明性を求めた。