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ロシアが夜間80機のドローンでウクライナ攻撃、防空部隊が63機撃退

ロシア軍は9月15日夜から16日にかけ、Shahed型(ジェット推進型を含む)や「Gerbera」、「Parodia」型(デコイ)を含む80機の攻撃用ドローンでウクライナを攻撃した。ウクライナ空軍司令部によると、8時時点で63機が撃墜または妨害され、7地点で着弾、2地点で撃墜機の残骸落下があった。キーウやオデーサなど各地で被害が報告されている。

要点

  • 9月15日夜~16日、ロシアはShahed(ジェット推進型含む)、Gerbera、Parodiaデコイを含む80機のドローンで攻撃
  • ドローンはオレリョール、クルスク、ミルレロヴォ(ロシア)と占領下のクリミア(グヴァルジーシケ、チャウダ)から発射
  • 8時時点で防空部隊が63機を撃墜または妨害、7地点で着弾、2地点で残骸落下が確認
  • キーウのSviatoshynskyi地区で倉庫火災、1人が負傷
  • キーウ~ムィコライウ旅客列車が攻撃されたが、死傷者なし
  • ドニプロペトロウシク州ニコーポリ地区で旅客バスがFPVドローンに撃たれ、5人が死亡、7人が負傷
  • ヘルソンでは68歳男性がFPVドローン攻撃を受け死亡

なぜ重要か

80機という規模は戦争の中でも最大級の夜間ドローン襲撃の一つで、ジェット推進型Shahedやデコイを含む複数タイプの併用という特徴がある。攻撃はキーウ、キーウ州、キロヴォフラード、オデーサ、ザポリッジャ、ヘルソン、スーミ、ドニプロペトロウシクなど複数地域に同時に圧力をかけ、旅客列車、旅客バス、倉庫、集合住宅、幼稚園、電気機関車など民間・輸送インフラが標的となった点が重要である。

何が起きたか

ウクライナ空軍司令部の発表によると、ロシア軍は9月15日18時以降に夜間ドローン攻撃を開始し、16日未明から朝にかけて80機のShahed型(ジェット推進型を含む)、Gerbera、Parodia型デコイドローンを発射した。発射はオレリョール、クルスク、ミルレロヴォ(ロシア)と占領下のクリミア(グヴァルジーシケ、チャウダ)の方向から行われた。航空勢力、地対空ミサイル部隊、電子戦・無人システム部隊、機動火器グループが迎撃にあたり、8時時点で63機が撃墜または妨害された。しかし7地点で着弾、2地点で残骸落下が確認され、攻撃は8時時点でも続いていた。

16日朝、キーウのSviatoshynskyi地区ではドローン攻撃により倉庫建物が炎上し、1人が負傷して病院に運ばれた。キーウ上空ではジェット推進型ドローンが目撃された。キーウ州ではビロツェルキウシキー、ボリスピリ、ブロヴァルィ、ブチャ、オブーヒウ地区の17か所が被害を受け、8棟の個人住宅、5台の自動車、公益施設、格納庫、生産施設が損傷し、オブーヒウ地区ではドライバーの男性が爆風で脳震盪を起こした。

ドニプロペトロウシク州ニコーポリ地区ではFPVドローンが定期旅客バスを直撃し、5人が即死、7人が負傷した。ヘルソンのKorabelnyi地区では68歳男性がFPVドローン攻撃を受け負傷、その後死亡した。キロヴォフラードではドローンが非住宅建物を直撃し、4人が負傷(うち3人が入院)したほか、個人住宅、幼稚園、自動車が損傷した。オデーサでは16日日中のドローン攻撃で1人が死亡し、個人住宅や車、ガレージが被害を受けた。スーミでは誘導航空爆弾が住宅地と工業地帯を直撃し、1人が死亡、9人が負傷した。ヴォルィーニ州のコーヴェリでは電気機関車がドローン攻撃を受けた。

キーウ~ムィコライウ間の旅客列車も攻撃対象となり、機関士と乗客は避難したものの、死傷者は報告されていない。ロシア軍機はザポリッジャ州とドネツク州方面にも誘導航空爆弾を発射した。

ウクライナメディアの見方

ウクライナ側報道は、ウクライナ空軍司令部の公式発表(発射数80、撃墜または妨害63、7地点で着弾、2地点で残骸落下)を中心とし、航空勢力、地対空ミサイル部隊、電子戦・無人システム部隊、機動火器グループが迎撃に参加したことを強調している。報道はヘルソンのKorabelnyi地区での68歳男性のFPVドローンによる死亡、キーウ~ムィコライウ旅客列車への攻撃(死傷者なし)、キーウのSviatoshynskyi地区での倉庫火災と1人の負傷、ニコーポリ地区でのバス攻撃(5人死亡、7人負傷)、キロヴォフラード、オデーサ、スーミ、ザポリッジャ、キーウ州の各地区での被害など、夜間と翌朝の攻撃がもたらした市民への影響を大きく報じている。

報道の食い違い

出典によって攻撃の発射方向に差があり、いくつかの報道ではオレリョール、クルスク、ミルレロヴォ(ロシア)と占領下クリミア(グヴァルジーシケ、チャウダ)を挙げる一方、少なくとも1つの出典は占領下のドネツクも発射方向として記載している。また、ある出典(Українська pravda)は本文中で8月16日の夜間としているが、タイトルは9月16日としており、出典内の不整合がみられる。

背景

ロシアは近年、Shahed型ドローンを主要な長距離打撃手段としており、Gerbera攻撃ドローンや防空網を飽和させるためのParodia型デコイドローンと併用している。ウクライナの夜間防空対応は通常、航空勢力、地対空ミサイル部隊、電子戦、無人システム部隊、機動火器グループを組み合わせて実施される。9月15日夜~16日の攻撃はウクライナ空軍司令部によって発表されており、同時期にはロシア軍戦闘機がザポリッジャ州とドネツク州方面にも誘導航空爆弾を発射していた。